○6年間の任期を無事終えました(その1)
昨日は私がこの6年間学識理事をしていた、生活協同組合コープえひめの通常総代会がアイテムえひめで開催され、今期限りで退任する私も、ある意味一つの区切りを迎えるため、感慨深く出席しました。思えば6年前、生活協同組合の何たるかも分からぬまま当時の大川理事長さんに頼まれ、学識理事に就任しました。学識理事は3人いて、日本食研の大沢会長さん等の大物が名を連ねていて、また地域理事21名、常任理事5名、常任幹事1名、監事4名、合計34名で毎月第4木曜日に本部で開く理事会は、地域理事21名全てが女性ということもあって、白熱した議論の輪の中に入ることすら臆してためらうほどでした。
出鼻の就任早々出席した通常総代会は、堂々と議案に反対意見を述べる総代さんもいて、異様な雰囲気にたじろき、学識理事の役割を理解するのに1年近くもかかったことを、つい昨日のことのように思い出しながら、会場の役員席に座り感慨深く見つめていました。
2年前から県民文化会館だった総代会は、アイテムえひめへ移され、日ごろ見本市会場として使われるとてつもなく広い、どちらかというとある意味無機質な会場ですが、大型スクリーンに会場の様子がモニターカメラで写されるなど、よくテレビで見かける大企業の株主総会のような手合いでした。
事前に配られた議案書はいつもながら総代会の企画や運営特別チームが編成され、一年をかけて作っているだけあって労作で、これに映像と音声が加わった当日の運営は水も漏らさないような完璧なショーを見ているようで、2時間半は淀みのないものでした。
ただ惜しむらくは総代会なのに決算数字の説明は議案書には詳しく分かりやすく載っているものの、肉声での説明は殆んどなく、一年のまとめとしては少々物足りなさを感じますが、これが生協のやり方だと納得しながら聞き入りました。議長による採決も反対はほんの一部で、ほぼ満場一致といった無難な総代会でした。今年の最大のハイライトは、やはり長年コープえひめを象徴的に牽引してきた大川理事長が退任し、松本専務が後継者として選ばれたことです。大川理事長は千人足らずのこの組織を、25万人を超える巨大組織に成長させ、年間事業高も300億円に迫る勢いまで勢力を拡大してきまた大功労者なのです。
新理事長に就任した松本専務も大川理事長の補佐役として二人三脚してきた実行力のある人物だけに、美濃新専務とともに今後の活躍が期待されますが、巨星落ちる感は否めなく、むしろ政権交代による新しい風に大きな期待を寄せるのです。
何はともあれ、殆んど何の役にも立たず心苦しい存在だった私の6年間の役目は、無事終ることができました。私の予定表に決まったように書き込まれていた、毎月第4木曜日の欄は目下空欄となり、新しい就活?(笑い)をしなければならなくなりました。
昨日送別会が終って帰り際、理事会を担当する片桐さんから私に、1箱の名刺がそっと手渡されました。見るとCOOPえひめのシンボルマークの横に、アドバイザー若松進一(wakamatsu shinichi)と書かれていました。前回の理事会でも、そして昨日も理事長さんや新理事長さんから、「引き続いてこれからも宜しく」と言われた意味がやっと分かりました。浅学ゆえ大したこともできませんが、引き続き別の角度から長年お世話になったコープえひめへ、いささかなりの恩返しをしなければなるまいと、心を新たにした一日でした。
「六年の 任期が終わり 無事退任 小学校を 卒業するよう」
「政権の 交代劇は 不安だが 若さとやる気 新風期待」
「アドバイザー 新たな名刺 いただいて 新たな仕事 新た始める」
「この六年 目にはさやかに 見えねども 大脳隅に 進化の兆し」