人間牧場

○公務員が変われば日本が変わる(その1)

 総務省自治財政局長椎川忍さん(地域に飛び出す公務員ネットワーク代表)の発案で公務とは別に、一般住民として役所を飛び出して地域で様々な活動を行なう公務員のネットワークが2008年10月にスタートしました。意を同じく仲間として、そんな公務員の活動を応援しようと39人の首長が発起人となり、住民の協働や新しい公共の実現を目指して、2011年3月17日に設立されたのが「地域に飛び出す公務員を応援する首長連合」です。
 そこで、飛び出す公務員を応援する首長が、「坂之上の雲のまち四国松山」に大集合し、初の「地域に飛び出す公務員を応援する首長サミット」を開催しました。首長同士が顔を合わせ、語り合い、思いを共有し、地域に飛び出す公務員の応援策を考え、首長と職員が交流する場を設けました。また飛び出す公務員のための「地域に飛び出す公務員セミナー」もあわせて開催されました。

 そんな公務員セミナーの「首長&公務員飛び出す甲子園」という研修会に、ゲストコメンテーターとして招かれました。コメンテーターには首長代表として熊本県合志市長の荒木義行さん、公務員代表として香川県まんのう町職員の竹林昌秀さん、元祖愛媛の飛び出す公務員として人間牧場主の私の3人ががそれぞれ選ばれたようです。
 ~首長&公務員、飛び出す甲子園には、滋賀県湖南市の谷畑英吾市長さん×井上利和さん(職員)、千葉県酒々井町の小坂泰久町長さん×岡野義弘さん(職員)、佐賀県の古川康知事さん×岩永幸三さん(職員)がエントリーされ、開会と同時に「あなたは残された時間が後半年だとすると何をするか?」というお題が発表されました。即興で順番にそれぞれのチームがそれぞれの立場で1チーム10分間の持ち時間を自由に発表するのです。

 娘の治らない病気を治すためにデンマークへ行きたい、失敗の十か条を本にして出版したい。失敗から学ぶことを新任職員のためにテキストを作りたい、自分の歳の数だけ外国へ行きたい、過去にも未来にも行けないので現在いける場所を探して行きたい、全国に知名度が上がるよう発信したい、人づくりをした、飛び出す公務員10人を10倍にした、動物と共生する町をつくりたい、メタボ解消を実践して模範になりたい、歩いて日本一周をしてみたい、笑顔のまちをつくりたいなどなど、少し趣旨から逸脱した個人的なものまで、さすが飛び出す公務員と応援する首長だけあって、二人の掛け合い漫才は大いに会場を沸かせました。コメンテーターは荒木市長さん、竹林課長さんの順に話され、最後を消すとコメンテーターの私が締めくくりました。私はこれまで大いにはみ出した公務員生活の中でも飛び切りはみ出した、赤字になったら黒いボールペンで書くと議会で答弁したこと、町の知名度を上げるため合併もしないのに町名変更を行おうとして町長がリコールされたこと、毎日3時間の掃除を12年間行なったこと、電光掲示板をつけて歩いていること、裏が味噌という名刺を持って全国を歩いていることなどを話し、はみ出し方が足りないと釘を刺し、大いに気を吐いて会場の爆笑を誘い盛り上がりに一役買いました。

 

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