人間牧場

○遠来のお客さん

 数日前松山市職員の山本さんという女性から一本のメールは届きました。今週末松山で開かれる「地域に飛び出す公務員を応援する首長連合サミット」の「首長&公務員飛び出す甲子園」の事務局スタッフとして参加する佐賀県の岩永さんが、前日愛媛県に入るので、是非人間牧場へ行きたいというのです。このところ忙しくて時間が中々とれず迷いましたが、「7年前市民参画まちづくり課に在籍していた頃私の話を聞いたし、名刺も交換している」という言葉が決め手となって、スケジュールを変更調整して会うことにしました。私は一年間に約千枚の名刺を全国を歩いて配っています。ゆえにいくら私が人の名前を覚えるのが得意だからといっても、7年前に名刺交換した人全てを覚えれる訳ではないので、記憶の糸を手繰る寄せて思い出そうとしましたが、残念ながら失礼な話山本さんの顔を思い出すことは出来ませんでした。
 待ち合わせ約束の午後3時半、シーサイド公園でお二人にお会いしました。山本さんの顔は見覚えのある顔でした。聞けば山本さんは下灘の金辰旅館の娘さんだった人の息子さんと結婚していて、義理のお母さんは知っているのです。

飛び出す公務員のお二人

 早速狭い山道ゆえ私の車に乗ってもらい、人間牧場へ向かいました。昨日は朝霜柱が立つほど寒い一日でしたが、風も少しゆるくなっていて、思い切って水平線の家の窓を開けて真冬の風を入れました。その後施設の案内をしたり、飛び出したりはみ出したりしてきた元祖飛び出す公務員の私の歩みを話しましたが、聞かれて話してみれば、まあ私はとんでもない飛び出し方をしているようです。その話の一端は今日のサミットにゲスとコメンターとして登場する予定なので、この辺にしておきたいと思います。
 岩永さんは佐賀県男女参画・県民協働課の職員ながらNPO法人日本IDDMネットワーク副理事長・事務局長というもう一枚の名刺を持っていました。(1型糖尿病患者と家族を支援するNPO)だそうですが、岩永さん自身の子どもも、突然子どもが発症する糖尿病を発症し、「直らないから治る」への願いを込めて活動しているそうです。詳しい話は聞けませんでしたが、難病ゆえに心の葛藤はあつたものと思われます。

 山本さんは松山市役所産業政策課の職員で、現在野志市長さんが政権公約の目玉にしている三津浜地区の活性化に取り組んでいるようです。伊予節にも謡われている三津の朝市の賑わい創出や古い町並みをどう生かすのか、悩みは尽きないようです。お二人の話を聞きながらヒントになるかも知れないと、私の自宅の海の資料館海舟館や私設公民館煙会所、夕観所に案内しました。私の地域づくりや夕日のまちづくりの原点はここにあるのです。
 飛び出す公務員を目指す人たちにとって公歳と私の区別は、つけるべきながらつけ過ぎると中々飛び出せないものです。家族の理解を唯一のより所にしたお陰で私は大きく飛び出せました。人が急に土足で踏み込んできても平気でそれを迎え入れれるような、大きな度量を家族が持つことは容易なことではないのです。今日はその辺を話そうと思っています。事前にお二人に出会ってよかったと思いました。

  「世の中は 変わったものだ 公務員 飛び出す会に 知事まで参加」

  「元祖です 私は飛び出す 公務員 ただし私は 好夢員です」

  「名刺見りゃ おおよそ何を しているか 分かる神通 力がなければ」

  「七年も 前に出会った 言う女 女性がゆえに 見覚えありて」

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