〇高知県四万十町大奈路を訪ねる
昨日は朝からあいにくの雨でした。指折り数えてみれば年末から年始にかけて、雨らしい雨は殆んど降らず、天気予報では異常乾燥注意報が統計を取り始めてから3番目に多いといっているほどで、家庭菜園は勿論のこと一雨欲しかったし、水がめであるダムの貯水量も減って取水制限を検討していただけに、今回の雨は恵みの雨なのです。それでも人間は身勝手なもので、外へ出かけるには雨はやんちゃで、少々憂鬱な気分になりました。昨日は前日の福岡県直方市に続き県外出張でお隣の高知県四万十町大奈路小学校へ、子育て講演会の講演を頼まれていて出かけました。
最初この話が高知県からあった時、1月14日(土)とまったく同じ四万十町から、まったく同じような子育て講演会の案内が別々にあったにもかかわらず、私は一緒の話だとばかり勘違いし、打ち合わせの過程で別々の話だということに気がつくお粗末さでした。だって1月14日(土)と1月19日(木)は1週間も間が開いていないのですから当然といえば当然なのです。
先日14日同じルートを通って、おおよその行程時間配分が頭に入っていたので、双海~長浜~大洲~肱川~松野~西土佐~大正~大奈路と約3時間の道を走りました。瀬戸内の雨は大したことはありませんでしたが、県境を越えたあたりから雨の粒が大きくなり霧も出て、寒いながらも春の雨という穏やかな感じの雨の中、約一時間前に学校へ到着しました。児童の数が20人足らずの小さな学校だと聞き及んでいたので、翠小学校を連想しながら車を校門の入り口付近の駐車場に止め、前日福岡県小倉で買った新品の傘を差して校内に入り、校長室へ案内されました。校長さんも教頭さんも6日前に出会ってあいさつをしているので懐かしく思いました。
講演は体育館というよりは講堂的な会場で行なわれました。20人足らずの児童数なのに予想を上回るご父兄が集まっていました。お父さんも二人見えられ2時間近く、大きなストーブも教育委員会生涯学習課が用意をしてくれていたものの、会場はやはり多少寒く感じましたが、皆さん眠ることもなくお話を聞いてくれました。
この小学校は既に統合している大奈路中学校の空いた校舎へ今年の春から移転していて、小学校と中学校の尺度の違いに多少戸惑いながら使っている姿が垣間見られました。講演が始まるまでの空いた時間に保健室へ入って養護の先生と話したり、職員室で校務員の若い女性とEM菌について話したりと、楽しい交流をしました。校長先生はかつて私の話を、旧友の乾先生と聞いたことがあるそうで、今回もいいご縁を深めることが出来ました。
散々迷った挙句雨も激しく、霧が出て視界も悪かったため、また学校を出たのが午後4時半だったため、結局帰りはもと来た道を引き返すことにしましたが、途中先日亡くなった叔父の念仏に参加するため叔父の家に立ち寄り、午後9時頃に何とか自宅へ辿り着きました。今日は4組もの人が訪ねてくるものの、自宅で過ごせます。新年早々余りにも忙しく過ごしたので、多少身辺整理もしなければなりません。明日は広島県福山市松永へ出かける予定が入っているので、しっかりと体調を整えておきたいと思っています。
「そういえば 久しぶりだと 降る雨を 懐かしそうに 眺めて旅を」
「安物と 言いつ新品 傘を差し 山里学校 門をくぐりぬ」
「あすなろの 木にたとえつつ (大)きな木 (奈路)なろう願いつ 子ども育てる」
「四国路は 霧に霞みて 既に春 畑の菜花 黄色い花を」