shin-1さんの日記

〇ホタルブクロの花の咲くころ

 里山にはその気になって見れば色々な季節の花が咲いています。白い野バラも白いウツギの可憐な花も、もうそろそろ花を散らして終わりに近づいていますが、昨日畑の隅でホタルブクロの花が、沢山咲いているのを見つけました。畑の周辺は草刈機で草を刈る時草刈機の餌食になってしまうのですが、ツワブキやホタルブクロは遊び心でほんの少し残しておいたものが花を付けたのです。

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 ホタルブクロの花はその名前が示すとおり、釣鐘状の袋になっていて蜜を吸うため蜂等が袋の中に入るので、まるで食虫植物のようです。この袋状の花の中に花の名前のように、ホタルが入るかどうかは見たことがないので分かりませんが、ホタルが飛び交うころに咲くのでその名前がついたのかも知れません。

 私たちが子どものころ、この花の名前がホタルブクロだとは知らず、この花を摘んで手のひらを丸めた中に入れ、上から思い切って叩くと、空気圧で袋状の花が破れ、「ポーン」と音がすることから、ぽんぽん花と勝手に名前を付けて遊んでいました。子どものころ蜜を吸うため中に入った蜂を袋ごと捕まえて遊んでいて、蜂に刺されて痛い目に遭ったことを思い出しました。昔の子どもたちは花を摘んで首飾りにしたり、ホタルブクロを鳴らしたりと色々な遊びを工夫していました。


 この花を一輪摘んで書斎の机の上に透明なコップに水を入れ、花を挿して飾りました。雑然とした殺風景な書斎に初夏の香りがするようでした。季節の楽しみ方は自然だけではなく、自然を部屋に取り込むことだってできるのです。この時期は「梅雨に三日の日和なし」といわれるように、ジメジメして蒸し暑く、雨で戸外に出て体を動かすこともままならず、気分が滅入ってしまいがちすが、少し工夫をすればいくらでも気分転換ができ、快適に過ごすことができるのです。今日も朝から雨です。今日も人間牧場へお客さんがやって来る予定です。こんな日は四輪駆動のトラックが大活躍しそうです。「天に向かってブツブツ言うな、雨の日には雨の日の仕事がある」、これは私のけだし名言です。


  「夏が来た ホタルブクロの 花を見て 毎年思う のどけ気里山」

  「手を丸め 花の袋を 中に入れ 上から叩く ポーンと音する」

  「一匹の 蜂が袋に 出入りする まるでこの花 食虫植物」 

  「梅雨嘆く 梅雨を楽しむ 人もある どちらを取るか 人それぞれ」

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〇ジャガイモの収穫

 「もうそろそろかな」とか、「今年は冬の寒さが厳しくて作物の生育が遅れているからもう少し待とう」とか、作付けや収穫では素人百姓ゆえに毎年悩みます。結果的に先日やっと収穫して漬け込んだ梅の実の収穫も一週間遅らせました。タマネギにいたっては心持遅らせたばかりに雨の洗礼を受け、軒先に吊るす作業で随分手間取り、親父はその疲れが未だに抜けないと苦言を呈しているようです。

 そんなこともあって、わが家の梅雨時期の三大収穫と思っている梅・タマネギ・ジャガイモですが、ジャガイモだけがまだ未収穫でした。ジャガイモは2月に作付けしたのに早くも収穫です。タマネギは昨年11月に作付けしたのに今頃収穫ですからジャガイモの効率は相当いいようです。

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 ジャガイモは茎に花が咲き終わり、茎についた葉っぱが黄色く枯れ始めると地下芋の生育が終るので掘ってもよいと教わりましたが、ジャガイモを掘る時期は毎年梅雨に入っているので、天気と私の空いた日程が合わないと時機を逸してしまうのです。

 天気の長期予報とスケジュール表を見ながら梅雨の晴れ間の昨日を適期と定め、親父と二人で午前中ジャガイモ堀をしました。畑の土は前日の大雨で少し水分を多く含んでいましたが、三つ鍬で茎の少し離れた部分を掘って行くのです。メークイン、男爵、北あかりの順に11列のジャガイモを掘りました。私が掘りながらジャガイモを細長いキャリーに入れて行き、親父が小芋をむしり取ってバケツの中へいれ、茎を雑草置き場まで運ぶという役割分担手順に沿ってやりました。

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 孫を近くの保育所へ連れて行って帰ってから作業を始めましたが、ジャガイモ掘り作業は延々12時過ぎまでかかりました。それもそのはず慣れない鍬打ち作業は腰に負担がかかり、時々背筋や腰を伸ばさなければならないのです。それでもまあ順調にジャガイモを掘り、やっとの思いで全てを掘り終わりました。

 今朝は朝からかなり雨音の強い雨が降っています。今思うとこの雨は2~3日はぐずつくそうなので、よくぞ収穫したと安堵の胸を撫でるのです。

 今年のジャガイモは例年にない豊作でした。玉太りも良くキャリー8箱も収穫できました。これから少しの期間雨に当てないよう陰干しして泥を落とし、倉庫に入れて保管し、一年間のわが家の食料となるのです。


 昨日わが家では新ジャガイモを魚と一緒に煮付けました。息子嫁は半端物の小さなジャガイモをバターで転がして味付けをしていました。今日妻は新ジャガイモでコロッケを作るのだそうです。息子嫁は肉じゃがとジャガイモサラダを作ると張り切っています。新ジャガイモの掘りだちはホクホクとして、茹でたり蒸したりしてバターを付けて食べるのも格別です。ジャガイモに限っては食欲の初夏といった感じです。くれぐれも食べ過ぎにはご用心と、妻と息子嫁は美容自生の言葉をかけあっていました。これも初夏の長閑な田舎の風物でしょうか。


  「私掘る 親父は茎を 片付ける 今年も老々 元気に作業」

  「四ヶ月 土の中では ジャガイモが 子ども増やして 大きくなって」

  「ジャガイモが 今年豊作 タマネギも 肉さえ買えば 肉じゃがOK」

  「掘りだちの ジャガイモホクホク 妻味見 箸でつまんで わが口入れる」 

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