○今日の論語
日めぐり論語カレンダーの今日の論語は「疑思問(李氏第十六)」です。「疑わしきには問を思う」で、「分からないときは質問をしよう」という意味です。はてさて私たちの身の回りは分からないことが余りにも多くて、質問しようにも質問する相手や質問すら分からないことが多いのです。
毎日使っているパソコンはその最たるもので、何かの拍子に故障して動かなくなると、自分で原因を確かめようともせず、パソコン操作に堪能な身近な人に助け舟を出してその場を繕うのですが、仕事上の必要に駈られパソコンに触り始めて10年が経とうというのに、パソコンを使って巣ごとをする操作は格段に上達したものの、悩みは深くなるばかりで、相変わらず不安というくらいトンネルから抜け出せないでいるのです。
先日パソコンが動かなくなって赤石さんに助け舟を出しました。赤石さんは昼休みを利用してわが家書斎にやってきて、論語よろしく「分からない時は質問をしよう」という私の質問に答えて、原因を探り始めました。何分かしてその原因がプロバイダー契約しているNTT・OCNにたどり着きました。赤石ならぬ赤恥をかいてしまったのですが、実は毎月届くOCNの利用料を振り込むのをうっかり忘れ、不払い原因で元を断たれていたのです。赤石さんは私が保管していた契約書を見てOCNに電話連絡し、振込みをするからと約束をして見事復旧したのです。私は直ぐにOCNに自動振込みの手続きをとって、今は私に相談もなく毎月私の銀行口座から勝手に利用料が引き落とされているのです。故障と思っていたパソコンが実は故障ではありませんでした。昨日復旧した電光掲示板だって故障ではなく、私の操作誤りだったのかも知れません。でも疑わしきことを問う道筋を知っていたり、反応してくれる人が要りことは有難いことなのです。
先日金融広報委員会から子どもたちにお金の話をして欲しいと頼まれました。私は何の疑いもなく殆ど毎日お金を使っていますが、キャッシュレスカードなどのシステムはこれまた知っているようで知らないことが多いと、資料を調べながらしみじみ思いました。
硬貨は1円・5円・10円・50円・100円・500円の六種類があり、お札は100円・500円・1000円・2000円・5000円・10000円の6種類がありますが、100円や500円札はいつの間にかもう市中に出回ってなく、5000円も10000円も聖徳太子は別の肖像に変わっているのです。ちなみに2000円だけは肖像ではないことをあらためて知りました。聖徳太子の10000円も市中に出回っていないため、苦労して借用し子どもたちに見せましたが、子どもたちからは「このお札は外国のお札」「偽札かも知れない」などと、聖徳太子の存在が消えていることに驚かされました。今日の論語も学ぶことが多いようです。
「今の世は 分からないこと 多過ぎる 質問したくも 質問分からず」
「どうしてと 訪ねる孫に 答えれず お茶を濁して 逃げてばっかり」
「知らぬまま 死んで行くだろ 俺などは それもまた良し 思えば気楽」
「知ったこと 直ぐに忘れて 木阿弥に だから人生 面白いかも」