○腕白盛りの孫たち
子どもの世界は流行に敏感です。私たち大人の知らないことを何処でどう教えてもらったのか、親さえも知らないことを不思議なくらい知っています。現代の子どもは主にテレビと友達から情報を得ます。ゆえに幼稚園や小学校になると、言葉遣いが急に荒くなり、遊び道具や遊び方ももろそれが出てくるのです。
先月3歳の誕生日を迎えた孫尚樹は誕生日のプレゼントに、仮面ライダーパワーベルトというのが欲しいと要求し、おばあちゃんであるわが妻も何のことだか分からぬまま連れ立ってデパートに出かけ、買ってやったようです。
さあその日から孫尚樹は朝起きるとパワーベルトの存在を確認し、幼稚園から帰るとパワーベルトを腰に巻きつけて、何やら音のする変身のための呪文を唱えてヒーローになりきって遊んでいるのです。
一昨日は輪が家へ泊まりに来るのに買ってもらったおばあちゃんに見せるために持ってきました。ところが同じような歳格好で3ヶ月遅れて生まれた長男の息子希心にとっても、このパワーベルトは憧れの品物なので、ちょっと目を放した隙に拝借して遊んでいました。これを見つけた孫尚樹と、孫希心との取っ組み合いの喧嘩となってしまいました。「棒kのパワーベルト~」「僕も欲しい~」などと泣き叫び、最後は止めに入る一幕となりました。
結局はおばあちゃんが中へ入って仲裁したようですが、取られたくない孫尚樹と、どうしても欲しい孫希心の険悪な関係は当分続きましたが、「お兄ちゃんだから」の一言で孫尚樹は優越感を取り戻し、前にも増して仲良くなりました。
昨日は久しぶりに長男の運転する車で人間牧場へ水平線の家の掃除をするため、孫たちを誘って出かけました。小学校2年生の孫朋樹は、人間牧場で飼っているカブトムシの幼虫がどんなになっているか心配なようで、虫かご持参となりました。ポリバケツの中にいるはずのカブトムシの幼虫は腐葉土の下に潜り込んであいにく確認することはできませんでしたが、早くも草むらでコクワガタを一匹見つけ、得意になっていました。
子どもの目線はこうして成長とともに変わるものなのです。パワーベルトを欲しがる孫にも、自然の遊びをしっかり教えてやろうと思いました。
「孫たちも 日増し成長 目を細め 一緒に遊ぶ ちょっかい出して」
「爺や婆 知らないことを 知っている 孫の言葉も 理解半分」
「四人とも 男孫ゆえ じいちゃんは 教育係 大事な任務」
「じいちゃんも 今はすっかり 板につき 孫と遊びを 共有しつつ」