shin-1さんの日記

○身近な場所と身近な人の前では話しにくい

 見ず知らずの場所や人ならどんな話でも出来ますが、自分のことをよく知っている身近な場所や身近な人を前にお話するのは中々骨が折れるものです。昨日はそんな場所と人を前にお話しするよう地元の公民館から頼まれ、昨晩灘町5丁目公民館へ出かけて行きました。夜7時30分からの集会なので役場へ車を置き、公民館の赤石主事さんと二人で歩いて行きました。ものの5分もすれば到着する5丁目の自治公民館は、お地蔵さんのお堂が直ぐ横にあり、若いころ何度もお邪魔してお酒を飲んだ懐かしい場所なのです。

 少し早く行き過ぎて到着した時にはまだ鍵も開いていませんでした。空を見上げ星や月を見ながら雑談しているとそのうち世話人の市役所に勤める大森さんがやって来ましたが、鍵の様子が違って少し慌てたようです。やがて公民館に明かりがつき、私たちも中へ入れてもらいました。

 「今晩はどのくらいの人数が来るかな?」と赤石主事さんと話していましたが、最終的には20人を超えこの寒い時期ゆえに大盛況でした。

 この日の講演会を仕組んだ大森さんからは、「双海町の公民館活動」というテーマをいただいていましたが、之を話すと参加した人には余り面白くないようなので、公民館のことを織り交ぜながら少し楽しい話にシフトさせながら90分の話を終えました。

若松進一ブログ
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 双海町の公民館活動も、かつては自治公民館活動でその名をとどろかせ活発に行われていましたが、過疎や高齢化の影響をもろに受け、自治公民館活動はそれなりに行っているものの、それらを集めた文化祭や体育祭、スポーツ行事などは不参加が相次ぎ、このままではいけないといいつつ妙案もなく、深い悩みの淵に入っているようです。

 私が住んでいる比較的人口の多い灘町さえも高齢化や空洞化が目立って、もう公民館活動どころではないという言葉がささやかれています。でも昨日のように小さな集会を企画するリーダーがいれば結構人が集まり、それなりの学習が組み立てれるのですから、頑張らなければなりません。

 人間は学習する動物といわれているように、学びによって「無智によって生ずる不幸は知ることによって避けられる」のですから、学んで進化しなければなりません。現代の情報手段といわれるパソコンさえも使えない、むしろテレビが唯一の情報手段の人たちに、身近な正しい情報を正しく教えなければいい生き方は出来ないのです。

 「いかに豊かな心で生きれるか」、これは私たちの大きなテーマだと思うのです。私の話がその問いかけになればと思っています。


  「知り人の 前で話すは 照れくさい いつもと違う 雰囲気呑まれ」

  「この町も 次第に馬力 下降気味 どうにかしたい 気持ちはあるが」

  「どう生きる ただ漫然と 生きるより ましな生き方 学んで見つけ」

  「面白き 事もなき世と 思えば終わり もっと楽しく 思えば楽し」

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shin-1さんの日記

○地域づくり人養成講座

 一年間に6回の学習をする、えひめ地域政策研究センター主催の「地域づくり人養成講座」の最終第6回学習会が一昨日開かれました。毎年のことながら地域づくり人を目指すこの会に招かれ、今回は発表に対するコメントと対談を行いました。それにしても昼食を挟んでの発表や対談それに閉講式と、午前10時から午後5時まで、延々7時間も続くかなりハードなスケージュールには、会議に慣れている私でも多少疲れてしました。

 今年の受講生は21人ですが、大学生あり、女性あり、多少お年を召した方ありでバラエティに富んでいましたが、地域づくりは年齢でするものではないのでみんな熱心に取り組んでいました。この日のために皆さん研究レポートを書いていて、カラーでい印刷されたレポート集は一人2ページ程度のいずれも力作ぞろいでした。

 地域づくり人に求められるのは読む、聞く、見るという学習によって得た受動的知識を、書く、喋る、実践するという能動的知恵の発露で表現しなければならないのです。正直いってレポートの書き方も、枚数の指定はあるものの書くことの指導は余り行われていないため、不出来と思いました。ましてやレポートを元に発表する発表の仕方も、何人かを覗けば素人に少し毛が生えた程度で、満足いく物ではありませんでした。でもこうしてレポートを書いたり発表をするプロセスを経て成長するのですから、むしろこれは修行と思えばむしろ立派過ぎるほど立派な成果でした。

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 レポートを見ながら発表を聞き、それらに対し意見を述べる仕事も容易ではありません。仕事の都合でやむなく欠席した人を覗いても17人が入れ替わり立ち替わり一人10分ずつ話すのですから、聞く方も真剣なのです。発表ごとのショートコメントはNPO法人まちづくり支援えひめ代表理事の前田眞さんに委ね、時間の都合で私は最後にまとめて話をさせてもらいました。

 前田さんとの対談は「これからの地域づくり人とは」がテーマでした。対談といいながら前田さんが司会をし、私が前田さんの質問に受け答えするするような形で進行しました。1時間30分の予定でしたが、発表の時間が押して結局1時間になってしまいました。前田さんも私もそこら辺は慣れているので、何の事前打ち合わせもなく適当に喋りましたが、テーマの本質だけは外さず、あえて点数をつけるならまあ70点の出来くらいで終わりました。ポール・J・マイヤーの言葉に「鮮やかに想像し、熱烈に望み、心から信じ、魂を込めた熱意を持って行動すれば、何事もついには実現する」という言葉を引用して締めくくりましたが、この学びを自分づくり、地域づくりに是非役立てて欲しいと願っています。

 閉講式終了後、市駅前の「庄や」という居酒屋へくり出し、30人の大宴会が持たれました。会費4千円2時間限定飲み放題でした。最近はこうした安い店が多くなりました。先日東京へ行った地域政策研究センターの松本さんの話によれば東京では、6千円6時間飲み放題という店もあるそうです。それで儲けるのだろうか?、そんな長い時間体力が持ちのだろうか?と考えさせられましたが、デフレ気味の世相を反映して、安売り、安呑み現象は当分続くのかも知れません。

 酒を呑まない私にとっては、ウーロン茶一辺倒のこうした飲み会は元も取れませんが、それでもウーロン茶で酔ったような雰囲気になりながら受講生と楽しく話をさせてもらいました。

 今年の受講生は概して理論型知識人が多いような印象を受けました。既に社会人、地域づくり人としての人格形成が出来ているのです。しかし違う側面から見れば多少理屈っぽく、変化しにくいようにも思えました。

 最初に発表した鍋井さんの名前を借りれば、地域づくりは鍋とかまどと火によって構成されます。地域というかまどに鍋というきっかけを乗せます。その鍋の中に事や情報を入れて味付けをするのですが、それらを温める火となるのは自分や地域の人たちなのです。火にも色々あって炭火もあれば薪を燃やすことだってあります。この日の受講生は人の作った炭のような感じがしました。赤く燃えるものの所詮は人の作った炭なのです。初々しい受講生には是非薪になって燃えにくいながらも煙を出して欲しいのです。煙は時に目に涙を誘発するかも知れません。またこの煙は狼煙となって情報発信をするかも知れないのです。でも煙が上がること、やがて燃え始めることの意味をしっかりと覚えて欲しいと思いました。


  「今年また 新たな種が ばら撒かれ それぞれの地に 根付き芽を出す」

  「文章も 発表さえも 下手くそだ けれどもこれが  こやしになりて」

  「小理屈を 言う人なるな 手と足を 更にはハート 動かす人に」

  「おっ、やるな そんな人にも 巡り合い 今年も無事に 修了証書」

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