shin-1さんの日記

○愛媛大学フィールドワーク最後の授業

 愛媛大学法文学部総合政策学科の非常勤講師を務めて7年目になります。毎年私の教室では県内の先進地に学生を連れて研修に行っていますが、夏休みの終わりか後期授業の初めころ毎年最後の締めくくりとして双海町を選び、学生たちと双海町のまちづくりについて勉強するのです。今回は10月7日の予定でしたが、私の都合もあって9月27日にすることになりました。前もって学生たちにはその旨を伝え了承してもらいましたが、学生にとっては長い夏休みなので、忘れているかもしれないと思い、一昨日4人の班長にそれぞれ確認の電話をさせてもらいました。4人の班長の中で留守電が一人ありましたが、皆さん楽しみにしているとのことでホッとして今日を迎えたのです。何年か前までは私が大学まで迎えに行き、視察研修が終わると送りに行くという真面目な対応をしていましたが、今は大学背の自立を信じて現地集合にしているので、随分手間暇が省け、私は長机を用意したりして昼食の準備を手伝うことができるのです。

若松進一ブログ
若松進一ブログ
若松進一ブログ
若松進一ブログ

 双海担当の班長さんから出発の8時30分になるがまだ一人来ないものの連絡が取れたので間もなく迎えのバスで出発するということでした。ほぼ予定された9時30分にバスは待ち合わせ場所のシーサイド公園に到着しました。シーサイド公園の建築や運営にかかる説明を見学した後人間牧場へ向かいました。中型バスとはいいながら奥島観光のバスはかなり大きく立派で、人間牧場までのつづら折りの道をそろりそろり走りました。いつもの通り市道からは農道を歩いて牧場入りです。今日の瀬戸内海は霞がかかって青島しか見えなく眺望は今一でしたが、それほど暑くもなく穏やかな日和に恵まれ、2時間余り私の講義や施設の見学を行いました。

 学生たちは夏休み中とあって少しお疲れモードのような気もしましたが、みんなメモを取ったりしながら話しを聞いてくれました。少しの間質問タイムを取ったりしましたが、12時20分になったので急いで戸締りをしてバスまで引き返しました。


若松進一ブログ
若松進一ブログ
若松進一ブログ

 午後1時から少し遅めの昼食交流会です。この日のために妻は前日から準備を始め、今朝も朝早くから手づくりの料理を作ってもてなしてくれました。妻にとっても7年間続いている接待なのです。自慢ではありませんが妻の料理は一流で、20人分の料理を一人で作ってくれるのです。今日も私が人間牧場で学生にレクチャーをしている間に美味しい料理を完成させ、私のゼミの学生19人を温かく迎えてくれました。

 食べ盛りという表現がピッタリの学生たちは毎年のことながら食が進んで、多めに作っていた料理をぺろりと平らげました。食べてもらうために作ったのですから当然です。日ごろ親元を離れて暮らしている学生たちにとって家庭の味は何よりのご馳走で、後片付けを手伝って、迎えのバスに乗り込み大学へ帰って行きました。

 来週からいよいよ大学の後期授業が始まります。夏休みに授業を入れたお陰で後期授業もスムーズに始めることができました。さあもうひと踏ん張りしながら今年も楽しい学びで締めたいものです。


  「今年また 学生たちが やって来る 妻は朝から もてなし料理」

  「学生は 日ごろうっぷん 晴らすよに 食べるわ食べる 気持ちいいほど」

  「七年目 今年も元気 もてなせる 夫婦そろって わが子のように」

  「私など 屁の突っ張りに なりゃしない 妻は黙々 私悠然」 

[ この記事をシェアする ]

shin-1さんの日記

○美幌散策スケッチ(その②)

 早朝散歩とホテルでの朝食を終え、迎えに来た三浦さん運転の車に乗って、両手に花とでもいえる西島さんと松島さんのお二人を加えた私たち一行は、これまで行ったことのない美幌町内の見学に出かけました。西島さんは観光ボランティアガイドの会の会長さん、松島さんは自治会女性部の会長さんという町内外では知名度抜群の方たちなので、行く先々顔が効くのには驚きました。

 河川敷に滑走路まで造られた航空公園にはヘリや訓練用戦闘機も展示されていて驚きましたが、残念ながらかなりの投資にもかかわらず今は使われていないようで、雨上がりの滑走路では、スケートのちびっこ選手たちがシーズン前の特訓に励んでいました。

 美幌町には町内を見下ろす丘の上に立派な美術・博物館がありました。多分日本の悪しき弊害でしょうが、農林水産省の補助金を受けたと思われる施設には、発動機などの農機具が玄関先に展示され、中に入ると博物と美術が多目的に展示をされていました。農業も博物も美術も全て追求するようにされてはいますが多目的過ぎてかえって無目的になっているような感じがしました。それでも中のジオラマなどは中々のもので、必見に値するようなものが沢山ありました。学芸員も数人のかれているとのこと、学芸員の苦悩を垣間見るようでした。

若松進一ブログ

(航空公園に展示されている戦闘機)

若松進一ブログ

(美術・博物館の遠望)
若松進一ブログ

(博物・美術館の玄関先には発動機なども展示されていました)
若松進一ブログ

(館内の立派すぎるほどのジオラマ)
若松進一ブログ

(農林業研修センターも立派な運営がされていました)
若松進一ブログ

(博物館と農林業センターの中ほどに植えられている超ビッグなかつらの大木)

 その横に農林業関係の宿泊研修施設がありました。木造の研修施設ではパンやソーセージなどの体験メニューもあってかつては沢山の利用者があったようですが、財政難を理由の人件費や人員削減などの影響もあって今は少し右肩下がりのようでした。いずこも同じ秋の夕暮れって感じの現況でした。

 見下ろす広大な畑はタマネギ生産発祥の地だけあって、沢山のタマネギが収穫用コンテナに入れられて野積みされていました。今年は夏場の天候不順に翻弄されて、農家も減収減益の苦境に立たされているそうです。間もなく冬の季節を迎えるだけに、少し秋の風を冷たく感じました。

 近くのお蕎麦屋さんで美味しい昼食をご馳走になりながら、4人で色々なお話をしました。私にとっては少し長めとも思える北海道5日間の旅でしたが、多くの深いご縁をいただいて、写り行く季節を満喫させてもらいました。

若松進一ブログ

(女満別空港まで送っていただきました)
若松進一ブログ

(経由地東京羽田の夕日に心癒されながら)

 女満別空港は美幌の町から15分余りの近い場所にあります。今回の旅は東京経由ながら女満別空港空港から始まり、女満別空港で最終章となりました。前回の雪の北海道と違い今回は秋の北海道でしたが、前回と同じく今回も空港まで多くの皆さんが見送りに駆けつけてくれました。

 特にチェックインして間もなく佐呂間の船木さんが見送りに駆けつけ、慌てて外へ出なおすハプニングもあって、再会を約束して機上の人となりました。去り難し美幌の町や遠くに見える佐呂間湖を目と心に深く刻みました。女満別空港15時15分発JAL1188便羽田行き、19z915分発JAL1471便松山行き、松山空港着は少し遅れましたが20時50分に到着し、迎えに来た妻の車で家路につきました。


  「今回も 深いご縁を いただいて 北の大地は 去り難きかな」

  「北と西 同じ日本に 住みながら わがふるさとは 未だ夏日だ」

  「秋浅い 北海道は でっかいどう 訪ねる度に 味わい深し」

  「来月は また北海道へ やって来る 今度は釧路 夕日楽しみ」  

 

 

 

[ この記事をシェアする ]