○昔の娘はいいですね
昨日の午後、西予市野村町更生保護女性部の皆さんが40人ほど、人間牧場へ大挙してやってきました。人数が多く中型バスは道が狭くて入らないためマイクロバスに乗り換えたり、シーサイドのワゴン車を借りたりと多少混乱をしましたが、まあ何とか人間牧場へたどり着くことができました。それにしても最近の人間牧場の来訪者はすさまじく、地元の人も時ならぬ度重なるバスの通行に目をパチクリさせながら傍観していました。
旧野村町は私の友人も多く、来られて方々の中にも顔見知りがいて、懐かしい会話を交わさせていただきましたが、それにしてもこれだけの人数は久しぶりなので、昔の娘さんの来訪に気を良くした私はハッスルしてお話をさせてもらいました。
訪れた中には若い人もいましたが、年代的には私と同じ時代を生きたと思われる人も多く、私が落伍の高座に上がり講話の中で吹いた「ああ上野駅」や「南国土佐を後にして」「みかんの花咲く丘」のハーモニカの音色に、皆さん納得され、思わず口ずさむ人もいて驚きました。
この日は残夏が厳しく、しかも皆さんが研修している時間は少し早目の夕凪で、ムシムシするあいにくの天気でしたが、うちわ片手で私の話を聞いてもらいました。
遠くで雷がゴロゴロとなっていたのでもしや?と思っていましたら、案の定わが家のある上灘では、少しの時間ですがうつすような雨が降ったのだそうです。見れば青い初秋の夏の空の彼方に真っ白い入道雲が湧き上がり、夏の名残りを見せていました。運よく人間牧場では雨に出会うこともなくゆったりと過ごしました。
野村町には海がありません。ゆえに皆さんは海の見える広々とした眺望が珍しく、すっかり見とれていました。残念ながら昨日はガスがかかっていて遠望は効きませんでしたが、皆さん満足をして帰られたようです。ついでながら自著本「夕日徒然草」を沢山買ってもらい感謝に堪えません。ありがとうございました。
「大挙して 山の町から 海沿いの 牧場訪ね あれこれ話す」
「湧き上がる 名残懐かし 入道が 雨を降らして 立ち去るわが家」
「海のない 町から来れば 海がある 羨ましいと ないものねだり」
「ハーモニカ 音色に合わせ 口ずさむ 昔懐かし 歌の幾つか」