shin-1さんの日記

○平家谷のそうめん流し

人間牧場での釜戸小屋の工事打ち合わせが終わって午前8時30分に家に帰り朝食を済ませると、妻が実家のお墓参りに行こうと私を誘いました。そういえば今月はお盆月なのでお墓をきれいにしなければなりません。わが家のお墓は91歳の親父が毎週お墓の掃除に行っているので、私たちの出番はないのです。妻の実家は八幡浜です。八幡浜湾や魚港の見える高台の見晴らしのいい場所にお墓はあるのです。長男つまり妻の兄が実家も後を継いでいるのですが、最近大病を患い、声帯を取ってしまって気分がすぐれないため、お墓の掃除もままならず、はずの葉っぱカが少し目立つようになったのを、前回のお墓参りの時に聞きかけていたので、ここは私の出番とばかり鎌やバケツを用意して出かけました。

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 途中旧保内町にある長いごぜが峠のトンネルに入ると妻が急に、平家谷のそうめん流しを食べに行こうと持ちだしました。いくらなんでもまだ11時だし、昼食にはまだ少し早いと思いましたが、国道から枝分かれの道に入って登ること4キロ、昔はこの峠の道を走って峠越えをしたのかと思うと急に懐かしくなり対向車に気をつけながら登って行きました。昼なお暗い平家谷は、川のせせらぎと木陰の緑陰が程良くマッチしてとても気持ちがよく、坂道を下って行きました。まだ昼には早い時間だというのに既にそうめん流しを楽しんでいる人たちもいて、私たちも自販機でそうめん流し500円のチケットを購入し、ステンレスの雨どいがかかる流し場に並んで座り、麺つゆに九条ネギや玉ねぎ、ゴマやワサビを入れて準備OKです。ところが私たちの場所は水下に位置しているため、大食いと思しき人が先手先手とすくって食べてしまうものですから、私たちの元までは中々流れてこないのです。妻はそのうちと待っていましたが、せっかちな私は相手に聞こえるように「流れてこないよう」と声をかけると気がついたのか少し流してくれるようになりました。

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 余り腹が減っている訳でもないし少し年齢が高いので結局は500円分の元は取れなかったようだとヒソヒソ話をしてそうめん流しを終えました。私たちが席を立つ頃には昼も間近となって列ができるほどでした。「少し早かったがゆっくり食べれてよかったね」と妻が言うとおり、子ども会と思しき集団が沢山やってきました。そうめん流しの下はニジマス釣りや釣ったニジマスを塩焼きにして食べれるようになっていて、夏安物お楽しみなのか親子連れがニジマス釣りに講じていました。

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 二人で川沿いを散策し早めにお暇をしましたが、妻の思い付きでしたがとてもいい一日となりました。

 私たちはその足で八幡浜のお墓へ行きました。途中選挙戦まっただ中の八幡浜市議会議員選挙立候補者の宣伝カーに4~5組で会いました。黙って通るのも悪かろうと手を振ると、「手を振りながらのご声援ありがとう」とアドリブの反応があって中々のものです。

 大宝寺でお水を汲み二人でフーフー言いながら登り、その余勢をかって一気に草取りをしました。二人とも汗が沢山出ましたが、とてもいい汗をかきました。帰りに妻の実家に義兄を見舞いましたが、足も捻挫していて踏んだり蹴ったりだと嘆いていました。幸い声が出ないだけで体は元気そうで安心しました。

 金もかけず今日は有意義な小旅行を二人ですることができました。


  「つづら折り かつての道を 平家谷 分け入る里は 夏なを涼し」

  「流れ来る そうめん箸で すくい取り 麺つゆつけて 味を楽しむ」

  「久方に 妻と二人の 小旅行? そんな気分で ゆるり散策」

  「雨の水 もらって木々も 活き活きと 緑したらる 中を歩きぬ」 

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shin-1さんの日記

○釜戸小屋の工事始まる

 5年計画で進めていた人間牧場整備工事も、1年目の水平線の家とウッドデッキ工事、2年目のロケーション風呂工事、3年目のツリーハウス工事、4年目の赤とんぼの家工事・要壁石積み工事と進み、いよいよ5年目の釜戸小屋の工事が大安の今日から始まりました。今回の工事費は約80万円の予定ですが、僅か1坪半程度の工事なのに坪単価が高く、設計を担当している息子から工事費を聞いた時は少々びっくりしました。でも息子も素人ではないし、本式の釜戸を築炉してもらう予定だし、まあ仕方がないと思ってオーナーである私はゴーサインを出したのです。

 昨日出張先の山口県へ息子から電話がかかり、「明日は大安で日がいいので形ばかりだが着工したい」というのです。息子は現代人なのに建築に携わっているためか古風で、特に今回は釜戸小屋を作るということで、荒神さんなどの信仰にのっとり大安吉日を選んだのです。

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 あさ7時前にわが家にやってきた息子とともにトラックに乗って人間牧場へ行きました。これまでツリーハウスを除いて人間牧場の建築工事に携わってきた橋本大工さんにお願いしていたので、橋本棟領さんは私たちが到着するより早く待ち合わせ場所である人間牧場へ既に到着していました。水平線の家の鍵を開け中に入って板間の上に設計図を広げて作戦会議が始まりました。そのうちコンクリート工事を担当する大栄建設の社長も見えられ、話がとんとん拍子に進んで行きました。私だけは専門的な話が分らないため加わることができませんでしたが、早速明日から土工事は始めることになったようです。

 梅雨末期の長雨と私のスケジュールが混んでいて人間牧場へはすっかりご無沙汰していましたが、このところの雨続きで雑草は伸び放題となって美観を損ねていました。一昨日四国地方は梅雨が明けたと発表されましたが、雨は昨日も強く降って、大阪や兵庫では大雨による被害も出ているようで心配をしています。でも明日は天気もよさそうだし、釜戸小屋の工事も始まったようなので、久しぶりに人間牧場へ出かけ草刈りでもしようかと思っているところです。

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 釜戸小屋が完成するとご飯を炊いたり加工品を作ったりする様々な食に関するプログラムが実施できますが、釜戸にとって薪割りという労働も伴うため、薪を割る用材の確保から始めなければならないのです。薪割りは主に冬の仕事ですが、少年時代に会見していることもあって今からワクワク・ドキドキしています。

 私にとって人間牧場の建設は、仕事が忙しくすっかり疎遠になっていた家族の絆をすっかり回復させてくれました。特に建築設計の仕事をしている息子は、この人間牧場の設計を一手に引き受けて、私の夢を形にする作業をしてくれています。長男でわが家の跡取りでもあるので、やがては長男の持ち物になるのでしょうが、今は牧場の整備という親子共通の目的があるため何かと話す機会も多く、いい親子の人間関係を保っているのです。

 後10年もすれば私にとって山の上に作った人間牧場は車に乗れなくなると遠くなるはずです。息子にバトンタッチするその日まで、しっかりとスキルをアップしていい人間牧場に仕上げたいと思っています。


  「五年目の 手並み拝見 釜戸小屋 金が要るため 妻は不満だ」

  「よくもまあ 五年の間 次々と 計画通り 事が運ぶな」

  「後十年 すれば全てを 次世代に 譲って私 隠居するかも」

  「大安を 選んで息子 古風だね そういう俺も 古風な男」 

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