○住民自治に関する校区別学習会
昨夕住民自治に関する校区別学習会に参加しました。役所を辞めた後地元灘町区の自治会長を2年間務め、その区長も一昨年に辞職しているのに私の元へ案内状が届いたのです。丁度別の用件への出席を予定していたため、欠席の旨を知らせようと、市役所支所が近いので連絡に行きました。ところがこの日は都合の悪い人が多く、延期になったというのです。次の予定日、つまり昨夜も出張先が遠いため戻れないと思っていたので、その旨も伝えましたが、そこを何とかといわれ、やりくりをして帰って来ました。そもそも私が何故呼ばれたのかの真偽も、「住民自治については詳しいので」としか伝えられませんでした。
確かに担当者が言う通り住民自治は私たち市民にとっては今後のことを思うと大切なテーマであるは間違いのない事実です。問題は合併によって緊張の糸が切れた住民と市役所の関係修復から始めないと中々住民の盛り上がりは期待できないようです。
昨日の学習会は学習会というよりは説明会に終始しました。出席人数も今一で、特にこの問題を担当すべきと思われる自治会長さんや公民館長さんすら欠席している人もいるのですから、私のような役職ではなく一市民として参加した者にとっては集まらないのか集めれないのかという疑問が少々感じられ、前途多難を思わせました。
学習会は説明が殆どで質問しようにも分らない人も多かったようですが、私は敢えて質問しました。かつて役所の同僚だった人たちなので黙っている方が彼らにとっては礼儀かも知れませんが、「いい町をつくりたい」「町をいい方向に導きたい」という想いは一緒なので勇気を出しました。
私の質問は2点です。まず説明の中で財政が厳しいという説明から始まりました。北海道夕張市の財政破綻が報じられて以来、日本全国の自治体の財政事情の厳しさは目を覆うばかりですが、財政事情が悪いから住民自治をという論法はどうも納得行きません。合併して3年余りが経ちました。色々な問題を抱えながらの合併だけに市政の運営は予想以上に厳しいものであることは察して余りあります。しかし市政運営のツケを市民に言われたって困るのです。一般市民はこの3年間、合併によって暮しがよくなると信じていたのです。というのも合併は暮しがよくなると説明を受けていたからです。行政は住民の不安を取り除かなければならないのに、不安をあおるような説明は少し考えた方がいいのかもしれないと思ったからです。
もう一つの質問は、住民自治組織を作る手法です。まあ第一回目ですから仕方がないのでしょうが、上灘地区のデーターを基に話さないと都会で行っている犬猫テーマの話ではピンと来ないのです。地区住民の置かれている暮しの事情をもっと土台にすえた話しをしないと私のような一般市民は中々理解できないと思いました。
市役所の言いなりにはならないというわがままな市民が多いため、最初からストーリーやスケジュールを見せることをあえてしなかった担当者の苦渋を思うと、もう少し市民主体という手法に軸足を置いて進めた方がいいような気がします。多分「意見を反映して」と理由を付け次にはそうするのでしょうが、他の事例を参考にし過ぎるとせっかくつくろうとしている自治組織がオンリーワンにはなりにくいのではないかと思うのです。双海町には自治公民館や自治会組織がこれまでの長い努力によって培われています。それらを地域個性として生かしてゆかなければいいものはできないのです。
余り深入りすると巻き込まれそうなので、この辺にて質問をごまかし帰ってきました。まあ自分たちの住んでる町ですから他の地域に負けないようにみんなで智恵を出し合い、自治組織を作って行きましょう。
「金がない だから自治だと いわれても それとこれとは 話が違う」
「このままで ほっておいたら 駄目になる それなら分る つくろう自治を」
「何となく 燃焼できず 終わる会 やろうと意欲 掻きたて欲しい」
「本当は 黙って帰る はずだった でもこのままじゃ いけない思い」