○日程のすき間
私は30年にわたって愛媛県貯蓄推進委員会発行の卓上カレンダーを使っていました。手元に残る一番古いのは昭和49年(1974年)ですから、もう34年も前のものです。2000年からは愛媛県貯蓄推進委員会が愛媛県貯蓄広報委員会、2002年からは愛媛県金融広報委員会とそれぞれ改称されていますが、2004年からはこの卓上カレンダー発行が廃止され、私はそれによく似た愛媛県商工会連合会が発行しているWritinng Calendarを手に入れて、今も自分の人生リレーのバトンを引き継いでいるのです。
手がすいた時々に30冊を越えるそれらのカレンダーを開けて見るのですが、懐かしい当時の予定がびっしりと書かれていて、その当時の匂いまでもが浮かび上がってくるのです。あんな時こんな時、あの場所この場所、あの人この人と思い出せば切りがないほどの思い出がまるでビックリ箱のように飛び出し、自分ワールドへ誘ってくれます。多分これは私だけのオンリーワンでしょうから、これからも大切にしまっておきたいと思っています。
さてリタイアしたらもうこんなカレンダーも必要ないだろうと鷹を食っていましたら、ご存知のとおり辞めてからの方が忙しいのではないかと見まがう程にカレンダーの空欄が埋まり始め、今では秘書でも用意しなければスケジュール管理ができないほど藪用が入って、日程調整も一苦労です。
私の大まかは大学授業活動、講演活動、人間牧場活動、ボランティア活動、個人活動に分けられますが、講演活動も年々歳々活発で、遠くは北海道や沖縄などへも進出して県外へも出かけています。内容も多岐で青少年・女性・高齢者問題からコミュニティ、地域づくり、特産品開発、社員・職員研修、教育文化と幅が広くて、多芸?を披露しています。大学授業は週に一回程度なのですが、今年度から昼間主となって楽しく授業をしています。問題は人間牧場活動ボランティア活動で、特に人間牧場は沢山の方々から問い合わせや訪問希望が相次ぎ、それを日程のすき間に入れるものですから少しオーバーワークになりつつあるようです。
人間牧場はわが家から約10キロ離れています。普通だとシーサイド公園で待ち合わせをしてスタートしても山道ゆえ人間牧場までは15分かかります。牧場に着いてから戸を開け窓を開けて中へ迎え入れ、色々な話をして見学すると四半日はかかってしまうのです。ましてや公共交通機関でやって来る人などは送迎にも手間がかかり何とももどかしい感じがするのです。
日程のすき間はいつしか日程の主要な部分を占めるようになりました。でもかつて私設公民館煙会所が自分お主要部分を占めたように、手を抜くことなく人を迎え入れなければと肝に命じているのです。この1ヶ月で3回も人間牧場での宿泊研修をしましたが、「私を巻き込まないで」といっていた妻は相変わらず料理などに気配りをしてくれ、大助かりです。
日程のすき間といえば、教育関係のボランティア活動も増えてきました。学校評議員や少年少女おもしろ教室など、数えれば切りがないほどの行事や会合が隙間を埋めています。これも行きがかり上背を向ける訳にもいかず、今日と明日は少年少女おもしろ教室のキャンプが翠小学校で行われるため、実行委員長とし?!A6は参加しなければなりません。また明日は上中の学校評議委員会も夜計画されています。
声がかかる間が花と人はいいますが、そんな言葉を私に言う人は、冷房の効いた部屋で涼しい夏を満喫しているのです。
「一冊の スケジュール表 八月を めくりてすき間 矢印埋める」
「八月は 休む予定で スケジュール 開けていたのに 休むどころか」
「牧場を 作った時に 予感した 通りになって 超々多忙」
「もう限界 いいつつ笑顔 絶やさずに 人を迎える 俺の宿命」