shin-1さんの日記

○県庁で記者会見をしました

 私が愛媛県青年団連合会長の要職にあった38年も前に、国立青年の家の誘致問題で、県庁の記者クラブで記者会見に臨んだことがありました。当時は若くて居並ぶ新聞記者の前で滅茶苦茶緊張して、質問にも答えられなかった苦い経験がありますが、今日同じ記者クラブで記者会見に立ち会いました。11月に開催予定の第26回地域づくり団体全国研修交流会愛媛大会の記者発表を行うため、実行委員長を務める私と副委員長の北村県市町振興課長さん、栗田えひめ地域政策研究センター所長さんの3人に加え、事務局の小方主任研究員と谷本研究員の5人が席に付きました。
(ポスターを貼った前に陣取り記者発表する面々)
(テレビとプレスへの同時発表)
 実行委員長の私が「この大会は、全国各地の地域づくり活動に携わる関係者が一堂に会して、情報交換をおこなうことにより、自らの活動を活発にする『地域づくりの智恵』の獲得と、より地域を元気にしたいという『地域づくりにかける情熱』を高めあう契機とするため、開催するものです。平成6年の東京での開催から始まり、各都道府県の持ち回りで開催され、今回の愛媛大会で26回目となっています」と、愛媛大会の開催趣旨を説明しました。

 続いて「お配りしている資料の愛媛大会募集要項冊子をご覧下さい。冊子の表紙に記載しておりますとおり、『きなはいや伊予の国~広げよう地域づくりの輪』を大会テーマに、11月14日と15日の2日間にわたり、南予文化会館での全体会及び県内15会場で分科会を開催します。開催地は全体会は宇和島市の南予文化会館で、分科会は南予地域を中心とする13市町の15団体で実施します」と延べ、大会参加募集などについて粗方を述べて、私の説明を終りました。

 その後記者の方々から質問を受け、課長さんや所長さんが補足説明して記者発表は10分ほどで終わりました。あっけないような気もしましたが、資料に基づいてこの程度で記事を書くのですから、ジャーナリストは偉いものです。

(発表を聞き取材する記者の皆さん)

 そのご局長さんや後総務部長さんにもお会いし、知事さんと副知事さんの所へごあいさつに伺いました。役所に勤めていた頃は町長さんの随行で何度も知事さんや副知事さん、それに総務部長さんにお会いする機会がありましたが、リタイアして野に下ってからはそんな晴れがましい世界から姿を消したため久々の表舞台でした。

 それでも知事さんはしっかりと私の顔を覚えていていただき、全国大会の話題は勿論のこと、私が国土交通省の観光カリスマに選定されていることを話題にして優しくお話していただきました。そして「願わくば全国大会への出席もお願いしたい」とご依頼したところ、直ぐに11月の予定表を取り寄せ、出席する旨の快い返答をいただきました。県知事さんに何の前触れもなく大会への参加を直訴することなどあるまじきことなので、退席する時自責の念に駆られましたが、にこやかな笑顔で見送られそれが救われた思いでした。これで実行委員会のメンバーの大会への思いもさらに高まるものと思われます。

 続いて副知事室を訪問しました。就任して一度もお会いしていませんでしたが、雑談でお互い若い頃コミュニティの仕事をご一緒したことや、その折私に講演を依頼しており、ひょっとしたら県庁で私に講演を依頼した第一号ではないかなどと笑って話されました。知事にせよ副知事にせよ、私のような下野の人間をよく覚えているものだと感心しました。

 秘書課の課長をしている井上正さんも知事応接室へ面会に来ていただきました。夢工房の仲間でありながらこのところ出会いがなかっただけに嬉しい限りです。

 県庁へは今は余程のことがない限りおいとまをしています。目障りになってはいけないという思いと、自分の値打ちを考えてのことです。たまには立ち寄ってと、友人や知人からお誘いを受ければ受けるほどその敷居は高くなるようです。県庁の廊下でばったり元県議会議長の俊成さんにお会いし、声をかけていただきました。俊成さんは未だに誕生日の祝詞ハガキをいただいています。

 はてさて久しぶりの県庁は少し疲れました。明日はいよいよ合戦の舞台となる宇和島の市長さんを表敬訪問する予定です。こうして少しずつ着実に全国大会の準備は整い、近づきつつあるようです。さあ気を引き締め成功に向けて頑張りましょう。

  「マスコミに 大会概要 説明し 記者の質問 無難にこなす」

  「これ最後 多分もうない 記者の前 頭を下げる 場面じゃなくて」

  「知事さんが 観光カリスマ 引き合いに 出していきなり 驚きました」

  「偉い人 みんなそれぞれ 苦労あり 下野の私に さえも気遣い」


[ この記事をシェアする ]

shin-1さんの日記

○愛媛大学のフィールドワークで長浜町を訪ねる

 学生たちにとっては8月~9月と2ヶ月間の長い夏休みが始まりました。アルバイトに勢を出す学生にとってはかき入れ時とばかりに働く学生もいるでしょうし、久しぶりの休みをふるさとへ帰郷して久しぶりにのんびりする人もいるでしょう。また旅や遊びを友人たちと計画して楽しむ人もいるようです。まあ2ヶ月思う存分充電して欲しいものです。

 本来なら7月28日に計画していたフィールドワークの授業が、学生たちの期末試験の都合で、夏休み中にずれ込んでしまい昨日実施する事になりました。授業の組み立てから折衝まで全て自分がしなければならないため、最初は多少戸惑いましたが、6年目になるとさすがに要領を得たもので、あらかじめ大学に提出したシラバスと予定表に沿って今年は中島町、中山町、長浜町と偶然にも「な行」から始まる三つの旧町を選びました。既に中島町と中山町は終わり、昨日事前に足を運び依頼していた長浜町の役場を訪ねました。

 学生たちはもう大人なので、最初の頃のように大学入口から引率することはせず、汽車の予定時刻や到着時刻を知らせ、私は長浜駅まで車で出かけ、到着時間を待ちました。何時もの事ながら一人ぐらいは都合が悪い学生がいるもので、岡本君は家のご不幸で欠席通知が事前にありましたし、長浜へ向う途中学生から列車に乗り遅れたと携帯が入りました。次の列車で遅れても来るように指示を出し、揃ったので日差しが照るつける中を長浜町支所へ向って歩きました。意識して商店街を歩きましたが、商店街も次第に活気を失いつつある姿が印象的でした。


(支所2階の会議室での研修会)
(西岡支所長さんのレクチャー)

 長浜町支所では案内された冷房の涼しい2階の会議室に案内されました。この会場はかつて私が現役の頃、予讃線海岸回り存続のために設置された協議会の総会などで度々訪れている懐かしい会場です。今はこの建物全体が登録文化財になっていて、古い建物の威厳と重みを感じさせてくれました。10時半から始まった研修会は西岡支所長さん自らが講師になって、あらかじめ作製していただいた資料に基づいて微細なお話をしっかりとレクチャーしていただきました。長浜町は旧他市町村と違い埋め立て造成地による企業誘致を政策の柱に掲げて町政をやった町です。合併前と合併後のまちづくりもさることながら、企業誘致の思惑と現在の様子を比較する絶好のサンプルとなるお話なので、しっかりと勉強するよう学生には事前に話しをしておきました。

 レクチャー後質問座談をしましたが、学生たちは食事の時間を割いて質問をし、支所長さんも熱心に答えていただきました。西岡支所長さんはじめ役所の方々の中には顔見知りも多く、今回のように無理をいって受け入れてもらい、お礼の言葉もないくらい感謝しています。

(長浜高校水族館の入り口)

(珍しいクマノミ)

 食事が終った午後からは現地研修です。歩いて行ける距離ということで長浜高校と赤橋の2つの地点を選んでもらいました。最初に訪れたのは長浜高校です。生徒数も減少している長浜高校ですが、ここは普通科ながら学校内に手づくりの水族館がある珍しい学校です。その中心的な役割を果たしている松本先生はあいにくクマノミの件で沖縄に出張中でしたが、角田校長先生が生徒とともに出迎えてくれました。聞けば角田先生は大洲市田処の亀本耕三さんを通じて出合ったことがあるらしく、懐かしく話しを聞きました。小さな田舎の高校でもこうしたオンリーワンの輝きがあるのですから、やる気になれば面白いと思いました。学生たちは始めて見る不自然な自然に目を見張り、生徒さんの説明を熱心に聞き入っていました。お礼のつもりで募金箱にもみんなで御芳志を入れさせてもらいました。

(赤橋)

 次の目的地は赤橋です。有形登録文化財になっている赤橋をボランティアガイドの山本会長さんに説明してもらいました。そして私たちのため車を止めて赤橋を稼動させ上げて貰いました。こんなサービスまでして貰い嬉しい限りです。

 赤橋のたもとに見落としそうな江湖の港があります。ここは脱藩の道をたどった坂本龍馬が肘皮を小船で下って入港し、山口県へ出港した港として歴史家には有名ですが、地元では忘れ去られたような存在のようで、余り関心がないようです。近くにある龍馬宿泊の旅籠跡も見学させてもらいました。

(山本さんの説明に聞き入る坂本龍馬ゆかりの江湖の港)
(坂本龍馬宿泊地)

 その後あいさつのつもりで村上薬局に立ち寄りましたが、知人の店主村上さんからよく冷えた栄養ドリンクを学生の数だけいただき、恐縮してしまいました。学生たちは4時10分長浜駅発まで約1時間を暑いがゆえに散策もままならず、苦労したと思いますが、これも修行と思い私は次の予定があるので、早々に長浜をおいとましました。

  「合併で 次第右肩 下がってる 地方の嘆き 上に届かず」

  「いいものが 沢山残る 隣り町 古き値打ちに 思わずゴクリ」

  「暑いのに ガイド引き受け 切々と 語る額に 玉汗光る」

  「有り難い 昔馴染みの よしみにて 気配りもらい 学生学ぶ」

  

[ この記事をシェアする ]