○関奉仕財団第1回教育文化・社会福祉奨励賞授賞式
今日は私にって晴れがましい一日となりました。2年前役場を退職してからは表彰などという晴れがましい表舞台には縁のない人間だと思っていましたが、関奉仕財団から通知があって、長年の活動に対し第1回教育文化・社会福祉奨励賞の教育文化部門に選ばれたので授賞式に出席するようにとのことでした。うれしいことではあっても果たしてそんな賞に値するかどうか不安な面持ちで出かけました。伊予鉄会館のこじんまりした部屋での受賞式でしたが、愛媛県知事(代理・副知事)や愛媛県教育長、主だった経済団体の代表も列席する重々しい授賞式に驚いてしまいました。
印刷された私の受賞者紹介には次のようなコメントが載っていました。
自宅の敷地内に若者が自由に集まる場所として「煙会所」と称する私設公民館を開き、人材育成に力を注いでこれれました。現在は、この煙会所を発展させ「人間牧場」と名付けた住民の生涯学習の場を設置し、人々の体験活動や研修の場のみならず、県内外のリーダーを対象に「町づくり人材育成研修会」を開催される等、リーダー養成の場としても活用されておられます。
人間牧場主の傍ら、全国各地からの要請に応え、これまでの経験や研究の成果についての講演活動を行い、後進の指導に尽力されておられます。
主な功績
・県の青年団のリーダーとして青年団活動の活性化に貢献
・21世紀えひめニューフロンティアグループを立ち上げ、子供たちの体験活動の指導者として活躍
・住民の町づくりの意識高揚のための組織づくりに力を注ぎ、夕日をコンセプトにした町づくりに取り組む
・「煙会所」「人間牧場」を設置し、住民の生涯学習の場を提供
関奉仕財団と私の関係はもう20年も前に遡ります。当時私は自らが主宰した21世紀えひめニューフロンティアグループの代表をしていました。ある日関印刷の会長さんから電話で呼び出され100万円の小切手をいただくことになったのです。弱小ボランティアグループにとって資金の乏しさは悲しい出来事として私たちの活動の行方に重くのしかかっていました。喉から手が出るほどの嬉しさでしたが、理由もないのには受け取れないと一度は拒否しました。しかしたってのご依頼なので甘んじて受け取りました。その時の会長さんの「100万円儲けることは難しいが、100万円使うことはもっと難しい」という言葉は今も強く心に残っています。その資金は「今やれる青春」という20周年の記念著書となりましたが、それ以来関財団は私たちに毎年30万円の資金援助をずっと続けてもらっているのです。その影には元愛媛県教育次長の藤原茂さんの存在が大きかったことは言うまでもありません。今日の授賞式には藤原さんも出席されていたので、感謝を込めて藤原さんの話を交えながら謝辞を述べました。
「人は人によりて人となる」という言葉がありますが、まさに今日の受賞は関会長さんや藤原さんの支援なくしては語れないのです。奨励賞とあるのはこれからの成長に期待すると理解しまた新たな気持ちで進化したいものです。なお奨励賞の副賞は人間牧場の整備に使わせてもらいたいと思っています。
(表彰式終了後のレセプション。左二人が受賞者。その右は前副知事)
(関奉仕財団理事長さんと記念写真)
「縁遠い ものだとばかり 思ってた 表彰受ける 少しドキドキ」
「陰徳を 積んで活動 四十年 お天道様は しっかり見てる」
「知らぬ間に 六十路越え来た 春の日に 奨励賞など にぎにぎ受けて」
「横に知事 その横会長 雲上の 人に囲まれ うれしは恥かし」