shin-1さんの日記

○演劇鑑賞

 わが家の次男「一生」は今年8月16日でで31歳になりましたがまだ学生です。高校を卒業して直ぐに就職しましたが4年前に一念発起して看護士の道を志し、看護学校に入学しました。この学校は3年で準看護士資格を取得し、更に専攻科で勉強そして正看護士を目指すのです。私たち素人目から見ると5年間は気の遠くなるような時間と思われましたが、早いもので来春には卒業して就職するため、今は5年目の実習をしながら就職活動をしています。

 その次男は仕事や学習の合間を縫いながら演劇活動をやっています。そもそも次男が演劇と関わったのは長男が出した劇団のオーディション応募の一枚のハガキがきっかけでした。少し内気で控え目な弟に自信をつけさせようとの思いからハガキを出したのです。その話を聞いた弟は激怒し「僕はオーデションには絶対に行かない」と粘っていましたが、明くる日ちゃんとオーデションを受けに出かけたのです。ところがオーデションの何であるかも知らぬままの受験でしたが、何とオーディションに合格してしまったのです。それからは小中高と一貫して入っていたサッカーの部活も止め演劇へとのめり込んでいきました。息子の所属する劇団は松山を活動拠点にしている「イリュージョン」という劇団で、井上佳子さんが作や演出を手がけています。

 あれほど内気で人の前へ出るのが恥ずかしかった次男は演劇によって大きく成長し、親目からも進化の後がうかがい知れるのです。今では演劇の振り付けを任されるまでになって、自信溢れる演劇活動をしています。

 今日は年2回の劇団の公演日です。妻は息子のために友人を演劇鑑賞に招待しました。今日と明日の二日間の公演ですが、私は妻の友人のアッシー君として同じ車を運転して同行しました。妻の出身地八幡浜からは魚本さんがわが家に泊りがけでやって来ましたが、顔も見覚えのある方なのですっかり打ち解けて松山の橋本さんと4人で開演までの束の間を食事をしたり堀の内界隈を散歩したりと、久しぶりにゆっくり時間を過ごしました。入場は6時半、開演は7時なのですが、開演前には長蛇の列ができて私たちも並んで入場し、自由席なので比較的前のいい席が取れてホッとしました。今日は少し早めに行ったため、無料駐車場へも車を止めることができラッキーでした。

 毎年のことながら加戸知事さんご夫妻も鑑賞に来られ、いつの間にか会場は殆ど満員の状態でした。やがて幕が開き途中10分の休憩を含めた2幕で2時間半の長い演劇でした。これも親の欲目でしょうか息子の踊りは劇団中他の誰よりも上手く、随所に息子のキラリ光る出番があったように思うのです。代表の井上佳子さんとも立ち話をしましたが、息子の成長に目を細めているとのお話でした。

 舞台は実力者の塩見さんが手がけているだけあって、凝った、それでいて美しい雰囲気を出して違和感はまったくなく、いやそれ以上に演劇を目立たさせる仕掛けが随所に感じられました。カメラの撮影は演劇ではご法度なので控えておりましたが、最後のの幕が降りる瞬間とカーテンコールの拍手で再び開いた場面を写真に収めたのです。

 これが松山市民会館中ホールの舞台です。鳴り止まぬ拍手の中で幕が下りましたが、衣装も舞台も素晴らしいものでした。

 さて今日の演劇の演題は「RENEWtheアース「シムルグ鳥の予言」という子難しい名前のミュージカルです。これは告知ポスターですが誰が書いたのか実に上手く表現されていました。

 内容は戦争や環境悪化などこれほど文明の進んだ地球上で、今なお起こっている様々な問題を取り上げ、未来への警鐘をメッセージしているのです。最後のシーンはかけがえのないこの地球を汚した人間が、再び人間の力で復活させなければならない 

作という者の意図がビンビン伝わって、久しぶりにいい演劇を見た満ち足りた心で大きな拍手を送りました。

  「十四年 続けた演劇 凄いです 知らない世界で 子どもは育つ」

  「夜遅く 帰えりきたのは このためか 日々の練習 さぞやお疲れ」

  「若松と いう家彼の ような人 おらぬかしげる 新人類?」

  「公演が 終わり息子の 目に涙 感動したか 俺も感動」 

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shin-1さんの日記

○雨の中での集会

 昨日は台風の影響で県下全域に大雨警報が発令され、わが双海町でも時折激しく雨が降りました。そんな中私が代表を務める「えひめ地域づくり研究会議」の、2ヶ月に1回の定例運営委員会が人間牧場で開催されました。普通運営委員会は松山の地域政策研究センターで開くのですが、時折地方に出て会議をやるのです。運営委員の面々の中にはまだ人間牧場へ来てない人もいて、折角やるのなら人間牧場でと門田さんの発案で計画されましたが、その発案者たる門田さんが所用で欠席ですから面白いものです。

 今回の台風10号は速度が遅く、「ゆっくり北上」なんて表現がまる三日も続いていて、上陸したり通過した九州地方の皆さんは大変だったに違いありません。愛媛は四国山脈の陰に隠れて大した雨でもなくホッとしている、いわば恵みの雨だと誰もが感じるほどの貴重な雨だったようです。それでも朝から運営委員会に出席予定の皆さんからは「雨だがやるの」とか、「尼が降ると危険ではないのか」などなど、様々な問い合わせが寄せられましたが、スケジュールの詰まった方ばかりなので思い切って決行する事にしました。中には雨で来れない人もいたと思うのですが、屋根を叩く雨音やウッドデッキを濡らす雨模様を見ながらの会議をするのも風情があって、時折霧が晴れて瀬戸内海や山並みが見える眺望に、一同感激の面持ちでした。

 「えひめ地域づくり研究会議」は結成以来20年目を迎えます。今日はその20周年を記念して既にスタートしている県内リレーシンポと20周年記念誌の発刊が議題でしたが、それぞれの担当分野で原案が作成されているので案外スムースに2時間の議論を終えました。

 5時半からはそれぞれが持ち寄った酒や肴を肴に小宴会です。私の高座用の魚梁瀬杉座卓の周りに思い思い陣取ってワイワイガヤガヤ楽しい宴会となりました。折角の集会ですからオードブルでもと思ったのですが、ゴミを出さないで持ち帰り、調理をしない、できるだけ質素にという人間牧場の掟に沿って四方山話に花を咲かせました。わが「えひめ地域づくり研究会議」は県内でもトップクラスの活動家の集まりなのでお喋りも味があって内容が深く、いい学びができるのが特徴です。この日は優秀な事務局職員が製作した私と亀岡徹さんのプロモーションビデオが上映され、笑いと感動と反省でいつになく盛り上がりました。

 

 お手玉遊びを全国的なイベントに育て、今や海外とも交流している仕掛け人である新居浜の武田さんは、時折晴れるウッドデッキに出て私の説明の向こうに見える眺望を存分に堪能していました。来週末にはお手玉全国大会と私たちのリレーシンポが新居浜で開催される予定で、その準備や運営に忙しい日々が続いているようですがご自愛の上頑張って欲しいものです。

 昨日の人間牧場から見える風景も雨や霧で一寸先が見えないような時があるかと思えば、時折陽が差して雨上がり特有の瑞々しい光景が一望でき、平穏な晴れた日よりも表情が豊かで、海は空を写す鏡のように鉛色ながら刻一刻変化して美しいと誰もが褒めてくれました。

 私は「えひめ地域づくり研究会議」の役員を結成当時から二十年にわたって務めています。もうそろそろと何度か思いながらあっという間に二十年が過ぎました。二十年前の幼稚だった地域づくりの理論や実践は私にとっても研究会議にとっても大きく成長してきましたが、地域づくりに対する情熱と実践は今でも、いやむしろ今の方が高いと自負するのです。若さとは年齢ではなくその想いの量と質がどれだけ高いかで決まるのです。その意味では研究会議の運営委員は皆若いです。魅力があります。まだまだ進化するようです。

  「雨の中 想い集めて 知恵を出す 頭も外も 澄み晴れわたる」

  「美味かろう 手持ちの品を 自慢して 飲み食い三昧 これぞ至福だ」

  「酒ありて 元気和やか 友の顔 俺も昔は こんなだったな」

  「二十年 そんなに経ったか 早いもの 時の流れの 速さ驚く」


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