○原稿用紙は何故400字詰なのか
? 最近は私のも執筆依頼がたくさん来て、書くことが苦にならない私でも少しうんざり気味です。私は常々思っているのですが、文章が書けて、人の前で話ができて、実践できる人を尊敬していますし、そうなりたいと努力をしてきました。人から見れば随分成長したように見えるそうですが、自分としてはまだまだ文章の表現能力が備わっていないし、話芸だって発展途上の人間です。ましてや実践はこれからの努力次第だと思っています。
ところで最近は原稿用紙20枚なんて原稿依頼も舞い込むようになって、中々執筆活動も大変です。中には50枚なんてものもあるほどです。今はパソコンで原稿を書くのでÅ4版だと1600字で原稿用紙4枚分くらいの容量にになるようです。 私たちが小さいごろから原稿用紙といえば400字のものを使っていますが、パソコンが出回っている現代でも400字詰にこだわるのは何故でしょうか。
400字の原稿用紙が使われるようになったのは江戸時代に遡らなければなりません。京都の黄ばく宗万福寺の住職だった鉄眼禅師というお坊さんがお経の本を印刷して刊行するということを決意し、6万枚という大量の木版木を作りました。そのときの木版の字詰が20×20の400字詰だったそうで、これに習って原稿用紙の字詰が決められたといわれています。 私たちは嘘のようで本当の話にただただ驚き、そんなことも知らない凡人は、そのことにさえ何の疑問も持たずせっせと書いているのです。
原稿書きの依頼には必ず締切日が指定されます。原稿依頼の文章を見て「まだ時間があるな」と思っていたら、案外忘れてしまっていて、催促があってから書き始めることも度々です。昔はファックスもメールもありませんでしたから、書いてもないのに「今半分くらい書いてます」と平気で嘘がつけました。ところが書いた分だけでも先に送ってくださいとか言われるので、今は嘘も滅多にはつけず困ってしまいます。
それでもいい原稿が締め切りまでに書けて、メールで送るときの充実感はいいものです。
「締め切りを忘れて原稿書き始め、枚数聞いて五十枚とは」
「変換の文字校正をせぬままに送った後で気づく大馬鹿」
「原稿の用紙何故に400字やっぱり坊さん偉い人です」
「俺の書く文章素敵な本になり不味い内容見場よく感じる」