○カメラに異変
世の中の殆どが技術革新する中、カメラ業界もアナログからデジタルへ大きな変化を遂げています。フィルムを入れて写真を撮り、写真屋さんに現像に出して出来上がらないと写り具合が分らないというアナログの世界は次第に姿を消そうとしています。カメラ業界の大手は既にデジカメの競争で勝ち組、負け組みがカラー写真のように色分けされているのです。ある大手業者はフィルムやアナログカメラの生産を早々と止める宣言を発表している所もあるのです。 ところが世の中は不思議なもので、最近デジカメに押されて殆ど売れなかったアナログカメラがここに来て、製造中止になるんだったら今のうちに買っておこうと思う人たちが多数出て、ひどい機種は3倍の値段でも買えないという珍現象が生まれているのです。
私たちの年代はカメラを写真機といっても通用する年代ですから、手元には使い古しのカメラが2~3台あるのですが、もう使わなくなって何年も経っていて、埃とカビにまみれているようですが、この際手入れをしてフィルムを入れて撮って見たいと思っています。
カメラ大手にミノルタという会社がありますが、ミノルタという会社の社名は「稔る田」だということを知って驚きました。1985年にオートフォーカス一眼レフという、本格的カメラでありながら素人でも簡単に使えるカメラを開発販売して人気を呼んだのがミノルタでした。ドイツ製品が全盛時代にドイツ人技師二人と日本人が組んで会社は設立されましたが創業者の田嶋さんの母親が言った「稔るほど頭を垂れる稲穂かな」の精神を忘れないようにとの思いもあったようです。
ミノルタはアメリカの宇宙船にミノルタハイマチックが採用されて一躍有名になりましたが、カメラ業界も生き残りをかけて水面下では大変なようです。他人事ではないですね。
「カメラ屋のウインド何度も通り過ぎ欲しいと思い懐まさぐる」
「写真機と言われて分る年代の私の時代セピア色あせ」
「一眼と二眼の違い分らぬまま時代は過ぎて今はデジカメ」
「アナログは目で撮りデジカメ心撮る不思議な光景でもはいポーズ」