shin-1さんの日記

○私のスケジュール帳

 殺人的と表現したいほど真っ黒に埋まっていた3月までのスケージュールも、さすがに5月ごろは白い部分が目立っていましたが、私が職場を辞めたという情報が口コミで全国に流れてからは、随分と埋まって元のスケジュール帳に近づきつつあるようで、午前・午後・夜と相変わらず忙しい日々が続いています。

 年末が近づくこの頃、毎年のことながら一番困るのは新しい年のスケジュール帳が届いていないため、予定が立てにくいことです。私はこれまで愛媛県貯蓄推進委員会が発行する大判のスケジュール帳を20数年にわたって利用してきました。ところが委員会が経費削減で印刷発行を取りやめたため、3年前から愛媛県商工会が発行しているものに変えました。巻末に記載された商工会必読必携の資料は殆ど利用しませんが、以前に使っていたものと体裁が一緒なので結構重宝しています。

 来年度のスケジュール帳は商工会にお願いしていますがまだ届かないため、メモ欄に書いて日程調整を続けていますが、どうも間違えそうで心配です。そのメモによると既に1月・2月は講演依頼や会議で忙しそうだし、4月には北海道への講演まで予定が入りました。「退職して暇を持て余したらどうしよう」なんて考えた私が浅知恵で馬鹿でした。

 この文章を書きながら懐かしくなって、書棚の引き出しから25年分のスケジュール帳を取り出し、感慨深げに目を通しました。「ああ、あの頃あんなことがあったなあ」と、あっという間に駆け抜けた25年の過ぎ越し人生を思い出しました。「まちづくり人は振り返らず前を見て進め」とよく言われましたが、振り返って懐かしむ私も歳なのかと、少しだけ弱気になってしまいました。

 スケジュール帳が黒いのは元気な証拠と思いつつ、可能な限り入れていますが、今月に入って3回も私のミスでスケジュールがバッティングし、相手に迷惑をかけてしまいました。自治会長関連で、役所は思いついたように急な会議を入れてきます。当然3ヶ月前に入っていた予約日と重なります。丁重にお断りをするのですが、人を集める算段をしている場合は相当文句を言われます。でも誤るしかありません。その時はついてよい嘘の理由をつけたりしたこともありました。「親父が急病」そういって断った研修会に再び呼ばれ、「若松さんお父さんの具合は如何ですか」と尋ねられ、恐縮した笑い話も今では時効になった話だから言えるのです。

  「秘書も居ず自分が立てたスケジュールダブって言い訳父急病」

  「あの年はあそこに行ったあの人は元気でいるやら便り途絶えて」

  「暇もなく元気で今日もカバン提げ日本の各地転々々と」

  「土産持ち明日はお上り東京へ三日前より多少ウキウキ」

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shin-1さんの日記

○この寒海に泳ぐ人

 昨日のことです。シーサイド公園のベンチに座ってゆっくり海を見ていると、何やら海面をゆっくりと動くものを見つけました。もしや世間を騒がせているひげアザラシでは?と思ったのですが、それは紛れもなく人間でした。全身赤い水泳用のスーツに身をまとったその人は、急ぐでもなく400メートルの海面を波に漂うように泳いでいました。

 そのうち砂浜に上がったので様子を見に行ってみると、知人だったので二度びっくりしました。彼はトライアスロンの名手です。夏になると毎年中島で開かれるトライアスロン大会に出場して好成績を挙げていましたが、さすがに年を経た今では衰えたのか他の人のパワーがアップしたのか分かりませんが、好成績には至っていないようです。

 向こうは寒い海の中でも平気で泳ぐ達人ですが、こちらは寒風にブルブルの弱者、短い話に終わってしまいましたが、彼のひたむきな姿にある種の感動を覚えました。トライアスロンといえば鉄人レースの異名を取るほどの激しいスポーツです。泳ぎ、自転車に乗り、マラソンをする、しかも炎天下の過酷な条件ですから、自らの体力限界への挑戦なのです。見た目の格好よさとは裏腹なこんなスポーツを志す人の、ひたむきな鍛錬の姿は余り報道されることも見る機会もありませんが、寒い海で鍛える姿に心からなる大きな拍手を送りました。

 人は人知れず陰徳を積むものです。中には陰徳が報われない人もいますし、生まれた時から強運の人もいます。でも殆どの人は陰徳を積んでいるのです。、大相撲横砂朝青龍が7連覇を遂げ年間84勝の最多勝、年間6場所完全制覇など数々の大記録を打ち立てましたが、周りは外国人への偏見や日本人の弱さを論じて、朝青龍への賛辞を忘れがちです。言葉も通じない慣れない国へ来てひたむきに勝ち得た記録は賞賛に値します。行司さんの定年退職に対し、自分の相撲が終わっても花道裏で花束と懸賞金の一部を手渡すあたりの気配りは、並の人では出来ないことだと思いました。

  「報われる当ても無いけど黙々とただひたすらに波間漂う」

  「ヒーローになりたいけれど練習は嫌という人なれないヒーロー」

  「君たちのなりたいものは何ですか殆ど子どもはサッカー選手」 

  「裏山にたった一つの木守柿秋を演出主演賞」

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shin-1さんの日記

○私の息子も建築士だが・・・・・・

 「今日本で最も有名な建築士は誰でしょう?」なんて試験問題が出たら、殆どの学生は「姉歯建築士」という答えを書くでしょうね。姉歯設計事務所という名前はこの一ヶ月間、連日のようにマスコミに取り上げられ、流行語にまでノミネートされるほど有名になりました。普通であれば有名になることは極上の喜びとされ、誰もがこぞって知名度アップの作戦を立てるものですが、姉歯さんは悪名として脚光を浴びてしまいました。最初はふくよかそうに見えた姉歯さんも最近では疲労の色が表情に現れ、テレビに映し出される姿は痛々しくさえ感じられます。

 事の発端は建築物の構造計算を施主や建築会社から頼まれて偽証したというのです。構造計算は行政や民間検査機関が絡んでの共同作業なので、「そんなこと出来っこない」と誰もが思いました。しかし現実にはチェック機能が働かず、あるマンションなどは震度5以下の地震でも倒壊の恐れがあると診断される、ずさんな工事が行われていました。入居している人の驚きと不安は怒り以上であることは容易に察しがつくし同情します。

地震頻発の日本は「地震・雷・火事・親父」のナンバーワンに挙げられるほどの怖さですから、眠れないのは当然でしょう。

 最近では姉歯さんの建築士資格剥奪の聴聞会が持たれ、姉歯さんの暴露話によって建築会社が破産宣告したり、国会議員の名前も見え隠れするようになり、何処までこの波紋は広がって行くのだろうと思うほどです。

 私の息子も建築の仕事に携わっていますが、ぺーぺーの駆け出しゆえそんな不正に関われるはずがないと思うのは親の欲目でしょうか。

 人の判断は大きく分けて三つのようです。「損か得か」「好きか嫌いか」「善か悪か」です。飯を喰ってこの世の中を生きていくためには何処かでこの3つの判断を迫られます。姉歯さんは「善か悪か」という判断より「損か得か」を選んだため、自分はおろか多くの人の生命や財産を危険の淵に連れて行ってしまいました。

 今の世の中は連鎖社会です。マスコミは関連する様々な情報を手に入れて国民に知らせます。一つの出来事が国中を騒動に巻き込む大きなうねりへと広がって行くのです。その過程では嘘やでっち上げもあるでしょうが、人がそういうからそうだと決め付けるのではなく、絶えず「真実は何か」を考えなければなりません。

  「芋づるを引っ張り抜くと向こうにも大きな芋がゴロリゴロゴロ」

  「建築士聞いただけでも何かしら悪い人では疑う心が」

  「息子さんどんな職業?問われたらウーン飲み込み建築関係」

  「その時は儲けたつもりの嘘がばれ裸王様今年の寒さ」

  

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