〇やっと縫い終わった大ザイと中ザイ
急な思い付きで始めた、昔漁民が山の上の魚見櫓や巾着網船で使っていたザイという大きな団扇のような道具を作ることを思いつきました。元々の発端は家の敷地内に造っている海の資料館海舟館の「人形が語る昔の漁村の暮らし」にまつわる小道具として考えていましたが、想いを形にすべく作り始めました。
(上大ザイ、下がザイザイです)
ステンレスの金棒で輪っかを造り、竹の棒に穴を赤て差し込んで固定し、その上に木綿の白い布を縫い付けて行くのですが、布を売っている店が町内にはなく、何軒か探しても見つからず、結局伊予市街のはぎれ屋で幅1m30㎝の布を見つけ、早速囲炉裏部屋煙会所に持ち込み、1日半かかって、大ザイ2本。中ザイ2本の計4本を作り上げました。
願わくばこのザイを振って、おらぶ様子をビデオカメラに収めたいと思っていますが、どうなることやらです。私たちの暮らしから残しておきたいけれど時代とともに消え去る生活文化や生産文化がどんどん姿を消しています。「こんなことして何になる?」と自問自答しながらやっていますが、はてさてどうなることやらです。出来上がった大ザイは保存する場所にも事欠く大きさです。