人間牧場

〇沙羅双樹の花が見たくて

 昨日は四国中央市立三島小学校へ講演に出かける途中、新居浜の名刹瑞応寺の沙羅双樹の花が見たくて、運転をかって出てくれた浜田久男さんの車で立ち寄りました。まだこの時期は蝉しぐれの音も訪れる人もなく、静寂の中での散策となりました。何度か樹齢800年といわれる境内の銀杏が黄色く色づいたころ訪ねていますが、沙羅双樹の花は見たことがないので楽しみでした。

沙羅双樹の花

瑞応寺山門

樹齢800年の大銀杏

 誤算は自分の左足がまだ自由に動かず、杖を頼りに歩かなければならないのに、そのことをすっかり忘れていたため、山門に通じる急で長い石段には多少難儀をしましたが、沙羅双樹の綺麗な花を愛でることができ、また銀杏の青葉も趣きがあって、心洗われる気持ちでした。このお寺はお坊さんの修行道場で、毎年寒行の時機になると編み笠を被った雲水たちが修行のため托鉢に出かける姿が冬の風物として紹介されています。

 「祇園精舎の鐘の音 諸行無常に響きあり 沙羅双樹の花の色 諸行無常の響きあり 盛者必衰の理をあらわす おごれるものは久しからず・・・」 、ご存じ平家物語の一節ですが、やっと念願かなって名花の誉れ高い沙羅双樹の花を見、芳しい香りを嗅ぐことができました。

「瑞応寺 沙羅双樹の 花見たく 訪問幸運 満開でした」

「秋の頃 樹齢800年の 大銀杏 黄金染まり 今は緑陰」

「足不自由 すっかり忘れ 山門の 急な石段 少し難儀を」

「この時期の お寺界隈 趣きが 少し違って 訪れる人なく」

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