人間牧場

〇さつきの空にメダカが群れたような鯉のぼり

 わが家には中学2年の孫希心と小学6年の孫奏心が、息子夫婦とともに同居する大家族です。ゆえに毎日賑やかで、孫たちからは私は「おじいちゃん」、妻は「おばあちゃん」、息子夫婦からは「お父さん」「お母さん」と呼ばれ、つつましやかながらも元気をいただき、日々平和に暮らしています。

 孫たちの成長は著しく、孫希心には完全に背丈を抜かれ、孫奏心にも今年中には追い越されそうな雲行きです。私たち夫婦は最近長年使っていたガラケー携帯電話が、水没したり故障したりしたため、スマホに替えて悪戦苦闘していますが、私たち夫婦のスマホ師匠はもっぱら二人の孫で、特に私よりスマホに疎い妻は覚え状が悪く、いつも2人の孫に教えて貰っている有様です。

 孫たちが生まれた時、若嫁の実家からさつきの頃、立派な内幟が贈られてきました。外に飾る鯉のぼりも欲しいというので、息子は100円ショップダイソーでミニチュアの鯉のぼりを3匹買って帰り、庭に飾りました。それだったら安いのでもっと飾ってやろうと相談がまとまり、何と色の違った15匹もの鯉のぼりを買いました。さあ私の出番です。電話専用電柱と本宅軒先に滑車を取り付け、白くて細いクレモナロープを張り小さなまるでメダカのような鯉のぼりがお目見えしました。

今年も飾ったわが家のメダカのぼり

 近くに上灘保育所があったので、毎年園児たちが散歩の途中で見にやって来ていましたが、今年の春から保育所が耐震基準に合わなくなって、地域事務所横の保健センターに移転したため、子どもたちが見に来ることもなくなりましたが、先週の日曜日息子と二人で、しまっていた鯉のぼりやロープを取り出して、飾ってやりました。真っ青な空や新緑の山々に小さいながら沢山の鯉のぼりが今年も元気に泳いでいます。長閑で平和な過疎地の風景です。

「二人孫 それぞれ大きく なりにけり 背丈抜かれて 少々ショック」

「孫たちは われら夫婦の 師匠です スマホあれこれ 教えて貰う」

「孫のため 今年も飾った 鯉のぼり まるでメダカが 群れているよう」

「保育所が 耐震基準 満たさない 移転したため 今年は寂しい」 

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