〇輪廻について考え始めました
退職して17年があっという間に過ぎました。この17年間は人間牧場が刻んだ歴史でもあります。材木で造った施設は風雨と紫外線の影響をもろに受け、外は防腐剤を塗ったり、中はワックスをかけたりして手入れをしているつもりですが、部材に拘っていないため限りなく劣化の方向へと進んでいます。
特に高温多湿な日本では、雨ざらし陽ざらしゆえ畳25畳もあるウッドデッキは、少し傷み始めてきました。作る時15年くらいで替え時だと思って、落伍会を開いていただいたおひねりをお客さんから味噌樽に入れて貰っている小銭などを、その時使おうとそれなりに蓄財していますが、40~50万円する工事費はかなり高額な出費なので、もう一回防腐剤を塗って持ち堪えさせるたいと思っています。
4~5日前大風が吹きました。周りの雑木の葉っぱが風に飛ばされウッドデッキに積もりました。このところ足繁く来客がやって来るので見苦しいため、昨日は箒で丁寧に掃き掃除をしました。掃除をしながらよ~く見ると、千本桜の森づくり事業の標本木として植えている時期を替えて咲く、3本の桜の一番遅い桜の花が満開を迎えていましたが、その下に記念に立てている標柱が倒れかかっているのに気がつきました。
先日まで確かに立っていたはずなのにです。多分根元が腐ったのでしょうが、もう少し立っていて欲しいので、何とか修理をして残したいと思っています。「蒔かない種は生えない。植えない木は育たない」が人間牧場の塾是の一つだと思って17年間頑張ってきましたが、「万物には輪廻がある」ことも傷み始めたウッドデッキや倒れかけた標柱から学び始めてました。輪廻への対応について今一度、じっくり考えてみたいと思います。
「高温と 多湿の日本 故なるか ウッドデッキや 標柱傷む」
「15年 すれば修理が 必要と 心づもりで 多少の蓄財」
「もう一度 防腐剤塗り 持たせよう 息子と相談 近々塗布を」
「仏語ゆえ 輪廻が何を 意味するか 分からぬままに 考え始める」