〇昨日・今日・このごろ
年末に計画し、新年早々地元の水道設備屋さんにお願いして工事を終えていた、屋外給水タンク設置工事の代金支払い請求が来ないので、気を揉んでいましたが、やっとその請求書が昨日郵便で届きました。貧乏人ゆえにそれ程のお金もないゆえ、自然に見についた心構えでしょうか、極力「借金はしない」ことを信条に暮らしています。ゆえに工事代金といえど借金なので、早く片付けたいと思っていました。今回は小さな鉄工所を営む従兄弟が、定年年齢を理由に店をたたんだ最後の仕事として、水槽の土台を作ってくれました。勿論水槽も従兄弟からの頂き物で、廃物なれど立派なステンレス製です。
人間牧場の設計は長男息子がやってくれていますが、土台だけは自分で作れないので地元の大栄建設さんに、私が設計しお願いし作ってもらいました。そのコンクリート土台の上にステンレス製の土台を乗せ、更にその上にタンクを乗せるのですから、小さいながら吊り込むための重機も必要で、思った以上の工事費になると、内心ドキドキして届いた請求書を開けました。費用は消費税込みで73,500円でした。人間牧場の費用は私の財布から出さなければならないので、その処理のため急遽人間牧場へ出かけました。
人間牧場界隈は春真っ盛りで、周囲の山の緑も萌えるように湧き立ち、いつまでも見飽きぬ眺望に一人酔い痴れました。先日井上登さんのご好意で巣箱に取り付けたキンリョウヘンの影響でしょうか、気温も少しずつ上がって蜜蜂の分蜂の時期が近づいたのか、蜜蜂が飛び始めていました。よく見ると空き家だった巣箱のひとつに入居が確認されました。
梅の木の下にはそこここに山蕗が大きな葉っぱを茂らせていました。もうこの時期になると食べごろです。カッターナイフと剪定ばさみ、それにビニール紐を取り出して山蕗を切りました。「あそことあそこへお裾分け」の人たちの顔を思い出しながら、都合7束を収穫しました。帰り道それぞれの所に配リ終えて帰宅後、自分の家で食べる山蕗の皮を剥ぎ、水を張ったボールに投入れて灰汁を抜きました。
妻は昨晩のうちにその山蕗を湯がき、梅干しを入れて佃煮風に味付けをして煮付けていました。この時期の山蕗は太さも手ごろ、柔らかさも抜群で、味見をしましたが美味しい山蕗の佃煮は、お茶漬けのお供に最高です。
今年ももうしばらくして山蕗の成長が止まり、少し硬くなったころに収穫して、一年分の山蕗の佃煮を作り、冷凍保存してその味を楽しみたいと思っています。ほろ苦い山菜の味はまさに春ならではの楽しみです。昨日は山蕗のお礼にと、帰りに筍やトラハゼの三杯酢漬けまで頂きました。
「昨日今日 そしてこの頃 あれこれと 身辺片付き 心晴れ晴れ」
「工事費を 払ってやっと 水槽が わが物なりて ホッと一息」
「蜜蜂も 本格的に 動き出す 一箱入居 さあ次はいつ」
「山蕗を 隣近所へ お裾分け わが家早速 蕗の佃煮」