〇冬の名残りの珍現象
家のあちこちに、妻愛用のプランターがあります。妻は花好きですが、まだこの歳になっても、近所の歯科医院へパートで勤務したり、家事全般や親父の世話で花の世話をする時間がないため、最近は土の入れ替えや植え替え、草取りなどは少しだけ手伝っています。これまで忙しいことを理由に、こうしたことに見向きもしなかった私の行動に、妻は大喜びの手合いですが、プランターもそろそろ衣替えの季節がやって来たようです。
私が増やそうと思って挿し木したアジサイも、何本かは枯れましたが、生き残っているものも鉢に植え替えました。残りは人間牧場に植えて枯れた場所へ持って行き、補植しようと思っています。圧倒的に多いパンジーは花屋さんに勤めるという若嫁の友達が、処分するものをくれたものですが、ここに来て元気を回復し、綺麗な花を咲かせています。花の命は短いものの、こうして世話をすれば暮らしに彩を添えてくれるのです。
年末に友人の水口マリ子さんから毎年頂く葉牡丹は、この3ヶ月間変わらぬ美しさで玄関先を飾ってくれいていましたが、ここに来てトウが立ち菜の花系の可憐な黄色い花を咲かせ始めました。見方によってこれは自然が作る造形美で、昨日は家族で鯉幟を愛でながら、葉牡丹の花を愛でました。いやあ実に見事です。葉牡丹の端正さを楽しんだ後花まで楽しめるとは、まさに一石二鳥です。葉牡丹に咲いた花はまるで前衛の生け花のようです。この花が終わればわが家の庭にもツツジが咲き揃い、いよいよ初夏がやって来ます。
「正月の ために植えたる 葉牡丹に 綺麗な花が まるで前衛」
「植物は 花を咲かせて 実を結ぶ 命のリレー 見えぬところで」
「まあ綺麗 皆口々に 葉牡丹の 花を讃えて まじまじ眺め」
「どこからか 蜂が一匹 飛んで来て 蜜吸いながら 羽根を休める」