○更生保護女性会での講演
数日前、双海町更生保護女性会山口会長さんから電話連絡があり、総会で講演をして欲しいと頼まれました。私は一年中色々な所へ出かけてお話をする機会がありますが、地元での講演は限られていて、喜んで引き受けました。仲間の話によると知人や友人が多くいて、地元では話しにくいのだそうですが、私はそれほどな苦手意識はなく、むしろいい機会だとポジティブに捉え、進んで出かけるようにしているのです。
山口会長さんは下灘本村の景徳寺というお寺の奥さんで、住職さんは私が講演等で度々訪れたことのある大分県本匠村(今は佐伯市)からこられた人であり、双海史談会のメンバーとして一緒に活動していて、よく知っているのです。
山口会長さんは常日頃から更生保護のボランティア活動を熱心にやっていて、特に子ども体験塾の活動には年間を通し、スタッフとして参加してもらい、人間牧場へも度々足を運んでもらっているのです。その山口会長さんの頼みとあらば、例え火の中水の中と進んで引き受けました。そして昨日の午前中総会に出席し、1時間余り「心豊に生きる」という演題で思いつくまま楽しいお話をさせてもらいました。
会場にはかつて私が公民館主事をしていた頃、婦人会や婦人学級で知り合いになった、私と同じで決して若くはない元美女の皆さんが30人近く集まっていました。
昨日家を出る時、近所の小泉の奥さんに出会いました。小泉さんは京阪神に住んでいて警察官をしていたご主人が、退職されたのを機に近所に土地を求めて家を建て、引っ越してきた見るからに都会的センスの方です。同じ組内ということもあって、また花や俳句と多彩にして多芸なため、時々立ち話をしているのです。
出会うなり「若松さん今日は背広を来てお出かけ?」と笑顔で声をかけてくれました。私もすかさず「あら奥さん今日はお目かしいて何処かへお出かけ?」と声を掛け合いました。小泉さんは「今日は誘われて初めて更生保護女性会に行きます」と答え、私も「更生保護女性会へ講演に出かけます」、小泉さん「まあご一緒ですね。楽しみです」、「私「車でご一緒しませんか」、小泉さん「健康のために歩きますので後ほど会場で」、私「はい宜しく」と会話も弾みました。
総会は30分ばかりで終わりました。私の話はまず、景徳寺の和尚さんに山口会長さんから頼んでもらって下書きした「恩」という文字について話しました。この文字は私の大好きな文字なので、少し大書して表装掲額し、人間牧場の戒めとして飾りたいと思っています。「恩」には恩返し、恩に報いるなど色々な表現がありますが、現代の私たちに欠けている思想だと思うのです。因み+心=恩をこれからの子どもたちに教えてやりたいと思っています。
昼前に講演を終わり、自宅へ帰ると妻と嫁がいました。「今日のお話はどうだった?」と聞くので、「いい雰囲気だった」と参加していた人たちの顔ぶれ等を話してやりました。
「地元では 知り人多く 何処となく 話しにくいが かえって楽し」
「懐かしき 人々集う 講演会 若き日頃の 思い出浮かぶ」
「更生の 手助け全て ボランティア 見習わなければ 心に思う」
「会の歌 星野哲朗 岡千秋 演歌調です 思わず涙」