人間牧場

○上灘四国八十八ヶ所参り(その1)

 昨日は午前中曇り午後雨という、しかも雨の降る確立は50パーセントとかなり高い数値でした。それでも公民館が上灘四国八十八ヵ所参りを有志でやろうと計画していたので、妻の作ってくれた弁当をリュックに入れ、地域事務所前8時30分集合という時間どおりに集まりました。公民館の赤石さんは今年小学校一年生になったばかりの息子さんを連れ、後は双海史談会会長の木曽さん、事務局長中尾先生、それに史談会メンバーの武田さん、大森さん、それに赤石さんとともに案内役を務める私を含めた7人で、時間通り出発しました。2月20日に上灘四国八十八ヵ所を1番から88番まで赤石主事、宮栄館長と私の3人で巡拝の予備知識を得るため回りましたが、今回は今年が閏年なので逆周りをしようと88番から始めることにしました。この日は天気のことも気になっていたので、10人乗り公用車のワンボックスカーで全ての順路を回る予定でした。

臨済宗東福寺派正光禅寺の山門にて

 最初の88番も最後の1番も翠小学校の近くにある正光寺の境内なので、寺の山門下の道端に車を止めて急な石段を本堂前まで登りました。私や赤石さん、中尾さんはこの程度の石段はどおってことありませんが、他の人は早くもきつそうで先が思いやられました(笑い)。般若心経を覚えている木曽さんの読経で巡拝の安全とお大師さんへの祈りを捧げました。
 本堂前で記念撮影しいざ出発です。逆打ちなので、一回しか回っていない私には、場所を思い出すのがやっとで、これでは先達は務まらないと、改めて思考回路の浅はかさを嘆きながら大栄集落の入口から順次始めました。赤石さんが作ってくれた資料を見ながらお米やお賽銭を供え、石仏の番号や刻まれた旧国名、寺名、本尊、台座などを、中尾さんが持参したLED懐中電灯を当てながら、詳しく学習させてもらいました。私のような無信心な者も回る人が信心深いと同じように手を合わせ祈るのです。また史談会の人たちのように石仏の特徴を研究しながら歩く姿にも大いに感心させられました。

88番から逆打ちで

 大栄、奥大栄では殆んど人に会うこともありませんでした。中山と境を接する高見に出た旧高見公民館跡では、私が公民館に勤めていた頃交流のあった2人の女性に出会いました。あれから30年以上も経っているの、でかなり高齢になられていて、懐かしく当時を思い出しながら立ち話に花を咲かせました。その後おきよ池、犬寄、一番高地の土俵にある石仏まで車を進めました。この場所付近に前回までの調査でまだ発見されていない60番石仏のことが話題になりました。幻の60番を何としても探さなければならず、いずれ調査に入りたいものだと思いました。
 折角来たのだからと林道犬寄~茅山線に入り柱状節理が露出している場所を見学することにしました。それにしてもこの柱状節理は圧巻で、私も二度目ですがみんな感心して見学しました。少し荒れ気味な林道なので車の回転が出来る場所も見当たらず、車の巾しかない狭い道で回転をしました。

  「閏年 ゆえにお参り 逆さ打ち 記憶歯車 逆さに回す」

  「友人は 般若心経 空覚え 私なんぞは それも出来ずに」

  「同行は 二人にあらず 七人で 雲行き気にし 次から次へ」

  「六十番 探せど行方 見つからず お大師さんの 力を借りて」 

見事な柱状節理

 

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