人間牧場

○長い人生の始まり

 人間の人生には誕生、入学、卒業、就職、成人式、退職などなど、竹に例えると加えて行かなければならない様々な節がありますが、昨日入園式を迎えた2歳の孫奏心君にとっても、集団生活を初めて体験する大事な大事な一日でした。前の晩は周りの大人が、「明日は入園式」などと持ち上げるものですから、その気になって少し興奮していたようですが、4歳になる兄希心君と一緒に保育園へ行けるというので、随分喜んでいました。と同時に兄希心君もその気になって、お兄ちゃん風を吹かせたりして、まあそれなりに少し緊張していました。入園式は9時からでしたが、8時30分には一丁前なネクタイをして正装準備が出来、これまた正装したお母さんに連れられて家を出ました。

入園式を前に息子の家族たち

 息子と嫁、それに孫二人の記念写真を玄関先で撮りましたが、みんな何処となく余所行きの顔をしていました。聞けば息子も休みだったようで、出鼻に雨がぱらついたため、目と鼻の先の500mしか離れていないのに、息子の車で入園式に向かいました。ついでに息子もビデオカメラを持って入園式に参加したようで、親馬鹿振りを垣間見ました。
 私が書斎で原稿を書いていると、1時間ほどで入園式を終え親子4人が揃って帰って来ました。「どうだった」という私の質問に、「ちょっとだけ泣いた」と孫奏心君が打ち明けてくれました。昨年の入園式ではお兄ちゃんが大泣きしたので、「僕は泣かない」と張り切っていたのに、一人でジュースを貰いに行った時、お母さんの姿が見えなくて少し泣きべそをかいたようでした。

 

 兄希心君は昨年、4月病というホームシックにかかり、毎朝保育園へ行くのに行くのが嫌だ、と約1ヶ月も泣いて手こずらせましたが、その後母親離れをさせるために、通園送りは私が担当していました。その折殆んど毎日保育園まで弟奏心君も、一緒に通園気取りで見送りに行っていたため、あんなことはないだろうと鷹を食っているのです。
 昨日は入園ということもあって親類から入園祝いが届いたり、また夕食は大好きなカレーやデザートをいただいて、主役になったような気分でご満悦でした。今日は日曜日、明日からいよいよ保育園生活が本格的にスタートします。少しの間はならし運転で午前中のようですが、その後は母親もそろそろ出里の喫茶店へパートで働きに出るそうなので、私たちの手助けももう少し必要なのかも知れません。孫たちに負けないようリタイア8年目にチャレンジです。

  「玄関で 入園式の 記念にと 写真一枚 親が緊張」

  「人生の 始まり入園 長い先 心豊に 育って欲しい」

  「わが子にも こんな出来事 あったけど 妻に任せて 仕事一筋」

  「これからは また育爺の 役割が 重くなったと 実感しつつ」

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