○健康力を鍛える
昨日から少し寒さがぶり返して、肌寒い一日となりました。人間はこういう寒さがくると怠慢になり、風邪を引いてはいけないなどというもっともらしい理由をつけて、できるだけ室内の暖かい場所で過ごすような気持ちになるものです。本当はこんな寒い日だからこそ戸外へ出て体を動かした方が健康にも良いのです。
そんなこともあり、また今年の目標が「人間力の向上」~人間力向上のための10の力~に⑧健康力(心・体)があるので、思い切って戸外へ出て柿の木とスモモの木の剪定をすることにしました。外に出て僅か四本の木の剪定をするくらいに、勿体ぶって人間力の向上や健康力などを持ち出す理屈っぽさが歳をとった証拠だとつくづく納得するのです。
まず作業小屋へ行って鋸と剪定鋏を取り出し、剪定鋏のネジを外し砥石で研ぎました。剪定をするのに道具から選ぶあたりも理屈っぽいですね。さあ準備はできました。裏の急斜面に植えている柿の木2本と柿の木2本をそれぞれ木に登ったりしながら鋸で切り取り、剪定鋏で切り落として行くのです。別に剪定に確固たる信念や技術がある訳でもないので、適当に強い枝から切って両手を広げたような姿にして行きました。
ものの30分もすれば終わるのですが、この木の剪定はこれまで親父がやっていましたが、3本だけやって残りは危ないからと辞めていたのです。親父も所構わず強剪定していたので、私も思い切って切り落としたため、剪定した枝の始末をしなければなりません。これをほおっておくと、1ヶ月後に始まる草刈り作業の邪魔になるのです。
柿の枝は優しいのですが、スモモの木は刺があって中々扱いにくく苦労しながら、家庭菜園の隅に設置している自家製焼却場まで何回も足を運び難義難儀持って行きました。私の作業風景を見ていた親父が自室から出て来て、鋸で小切りして片づけるのを手伝ってくれました。こうして乾燥すれば紙ごみ類と一緒に風のない日を選んで親父が焼却処分してくれるのです。
わが家の菜園の端の方は田舎らしく藪斜面になっていますが、クヌギの木やチチモモの木が何本か勢いづいているため、梯子をかけてそれらの木もついでに切り落とすことにしました。クヌギもチチモモの木も家の周辺に無数の枯れ葉を落とし、下水などに溜まるのを防ぐための処置なのです。既に今年はもう葉っぱを落とした後なので、容易に幹を切り落とし片づけをして作業を終えました。
親父も手伝いながらこれで一安心と声をかけてくれましたが、戸外は寒い風が吹いているのに作業をして体を動かすと体がポカポカしてきました。逆に室内にいると部屋の戸を開けただけでも寒く感じるのは、やはり人間の心理と気温の変化かも知れません。
作業を終えたので長靴を運動靴に履き替え裏山散歩をしました。急な坂道を誰はばかることもな少し早足で声を出して歩きました。携帯電話についた万歩計も家に置き忘れたため、どれ程の穂数か分りませんが、まあ今日一日の目標である1万歩には到達したものと思われます。冬の運動は春夏の基礎体力を作ります。これからも積極的に健康力を鍛えたいものです。
「健康力 などと理屈を つけながら 作業をするは 加齢の証拠」
「剪定を すれば木々など 若返る 俺も剪定 若返りたい」
「切落とし 摘み落としたる 枝運び 親父と二人仲良く小切り」
「さあこれで 春の準備は 整った 後は芽吹きの 季節を待ちぬ」