shin-1さんの日記

○三重県への旅~年中みかんのみのるまち~

 「今朝から環境省の仕事で三重県へ出張します。帰りは明日の夕方です」とメッセージを書き残しわが家を旅立ちました。「お父さん、寒いから下ズボンも履いて、コートも着て」と、私のことを色々心配して旅の準備をしてくれるのですが、当の本人の私は、この寒さなので日帰り程度の最少限度のものを木になるカバンに詰め込み、一つのカバンだけという身軽さで出かけました。

 三重県へは市町村振興協会関係の杉谷さんという友人がいたこともあって市町村や商工観光関係の仕事でで何度かお邪魔していますが、和歌山から新宮へは行ったことがあっても伊勢神宮以南へ三重県側からは行ったことのない地域なのです。

 

 主催者から送られてきたパンフレットの中に、目的地である三重県御浜町のパンフレットが入っていました。そのパンフレットによると、世界遺産・熊野古道のあるまち、特に「年中みかんのとれるまち」というキャッチフレーズが目にとまりました。

 中を開けてみると、伊予かん、ぼんかん、早生温州、グリーンハウスミカン、八朔、早香、高糖系みかん、極早生温州、デコポン、三宝柑、甘夏、カラ、ハウスミカン、セミノール、春光柑、サマーフレッシュなどの収穫期が暦上に書かれていました。

 私が住んでいる愛媛県も、生産量こそ和歌山県に日本一の座を奪われましたが、柑橘栽培にぽいては日本一と自負していて、これ以外にも清見タンゴール、せとか、はるみ、ネーブル、レモンなどなど、御浜町に負けないくらいの柑橘が年中栽培され味わうことができるのです。

 昨年も、夕日の美しさでは日本一と自認している私に、世界三大夕日という名のもとに北海道釧路からオファーがかかったりして驚きましたが、今回もそれに似たような挑戦状ではないかと思ったりしました。まあ何でもそうですが、殆どがオンリーワンの世界なのでこれもまたよしと一人苦笑しました。

 みかんが作れば売れた時代は終わりました。国民が昔のようにみかんを食べなくなってしまったのです。生産者はジュースに加工したりあの手この手の策で消費拡大を狙っていますが、一向に消費が高まらないのです。

愛媛県に合併して上島町となった岩城島という島があります。ここは長年「青いレモンの島」というキャッチフレーズで島おこしをしていますが、これこそ新しい発想の柑橘を売る見本なのです。

 私は整備した道の駅シーサイド公園で、みかんの重さを軽くするため、オレンジジュースを使った「夕やけソフトクリーム」を開発し、年間二千万円売り上げる商品を開発しました。これは夕日と地元の産品をコラボレーションした新しい商品開発です。このように物語、情報やイメージ戦略でものを売る時代になっているのです。

 さて御浜町へ乗り込むのががぜん楽しくなってきました。


  もうみかん 昔のように 食べません みかんを売るより イメージ売ろう」

  「グリーンなのに 何で青いん? 色盲なのか 信号同じ どおってことない」 

  「発想を 変えればみかん 面白い 何か出来そう いい予感(伊予柑)が」 

  「東京も 名古屋も近い 地の利あり やり方次第で 日本で一番」 

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