○孫と夕日を楽しむ
「おじいちゃん、シーサイド公園へ夕日を見に行こう」と、前日から泊りに来ていた孫たちに誘われて、山仕事から帰った野良着そのままで夕方出かけて行きました。昨日まで吹き荒れた季節風も止み、穏やかな夕暮れでした。短かった陽足も正月が過ぎてから少しずつ長くなって、今はもう5時半くらいまで西の空が明るいのです。
昨日の夕日夕焼けは今年に入って一番ではないかと思うくらい綺麗でした。冬至から北寄りに変わって行く日没の場所ももう長浜より少し海に出た場所に沈むようになりました。風もなく少し肌寒い感じはしましたが若いカップルや家族連れが何組も思い思いの場所で夕日を楽しんでいました。
「おじいちゃん小腹が空いたね」と、小さい孫らしからぬ言葉にドキリとしながら、ラブじゃこ天を買いに走りましたが、残念ながらもう売切れだそうでがっかりです。特産品センターに入ってトラの格好をしたほかほかの肉まんを二つ買い求め、ベンチに座って沈みゆく夕日を見ながら孫たちは肉まんをフーフーいいながら美味しそうに口にほおばっていました。
同級生の娘さんが子どもを連れて散歩していて、孫たちは砂浜に下りて一緒に貝殻を探したりして遊んでいました。顔見知りのじゃこ天のおばさんたちが出来たてのドーナツをプレゼントしてくれましたが、肉まんを食べた後の祭りでした。
やがてクリスマスから恋人岬を照らしているLEDのカクテル光線が岬の鼻のモニュメントを照らすようになってきました。モニュメントが刻々と微妙な色調に変化して行くのです。「何故、どうして」と孫たちは色の変化に気づきながら私に質問しましたが、LEDなどといっても分らず、余り詳しい説明もできませんでした。
でも身近な場所にある夕日鑑賞のスポットで自然現象とは言いながら沈みゆく夕日を観れる機会を得ることは、孫たちの成長にとってとても意義あることだと思いました。これからも折に触れ見せてやりたちと思っています。
「シーサイド 孫に誘われ 夕日見る これぞ爺が 育てた逸品」
「夕日より 肉まん欲しい 幼子の 顔を夕日が 真っ赤に染めて」
「何故赤い 孫の質問 鋭くて 詳し説明 しても分らず」
「ゆっくりと 渚を散歩 砂浜に ついた足跡 波が打ち消す」