○「虻蜂取らず」か「泣きっ面に蜂」なのか?
昨日は忙しく、午前中松山のコープえひめ支所で組合員さん対象の勉強会があって講演を頼まれ、昼飯も取らず引き返し、昼からは大泉町の議員さんが双海町の視察にやって来て対応、夕方から年輪塾の役員会で再び松山へ向かい、夜10時近くに帰るという慌ただしさでした。いずれも気の抜けない集会なので、熱心に取り組んだ結果でしょうか、少々疲れました。
「虻蜂取らず」という言葉があります。虻と蜂の二つを追う余りに結局は虻も鉢も取れない、いわば欲を出し過ぎると両方とも逃げてしまうという意味なのですが、昨日は虻はさておいて本当の蜂に右手の小指を刺されえらい目に遭いました。
コープえひめでの講演が終わり急いで自宅へ引き返し、家の玄関の戸を開けようと自宅玄関の戸に手をかけた瞬間、何やら右手の小指に激痛が走りました。とっさのことゆえ、まして両手に荷物を沢山持っていたこともあって、何が起きたのかまったく分りませんでしたが、火が出るような痛さに思わず顔をゆがめ、足元を見ると何やら一匹のミツバチがポトリと落ちました。「しまった。蜂に刺された」と思いましたが時すでに遅しでした。急いで家に入り妻が藪蚊対策と称して作っているジュウヤク焼酎漬けの妙薬を出してもらい小指ごと突っ込みました。しかし見る間に腫れ上がり、あれから18時間も経っているというのに、手の指や甲はパンパンに腫れ上がって、傷みこそ少し収まりましたが少しいらいらしながらパソコンを打っているのです。
昨日の忙しさは二つを追い求めた結果ではなく、「虻蜂取らず」ではな買ったのですが、むしろ「泣きっ面に蜂」という言葉の方が正しい表現なのかも知れません。私はそそっかしい性格なのでしょうか、それともアウトドアーの活動を年中やっているからでしょうか、蜂との相性がいいのか毎年蜂に刺されます。聞くところによると蜂に刺されると体内に免疫がなくなり、蜂に刺されて死ぬこともありうるというので注意はしているのですが、今年は人間牧場でミツバチを飼っていることもあって、採蜜をする際3ヶ所も刺されて、昨日で4回目の大げさにいえば事故遭遇なのです。この時期は戸外の温度が下がって寒くなり、ミツバチはもう戸外活動をしないはずなのに、やはり温暖化の影響だろうかと思ったりしました。
ミツバチに関する私の師匠である山奥組の井上登さんの話だとミツバチは温度に敏感で、暖かい日は盛んに活動するのだと先日聞いたばかりなので納得はしていますが、ハチミツを4升もミツバチの世界から分捕ったことへのミツバチの反逆だと思えば納得もいくのです。
まあ世の中は考えようで、刺された個所が手だっただけでも良しとしなければなりません。明日から桜川市へ遠出の出張が予定されていて、顔だったら男前を下げたであろうと内心ホッとしている所です。それにしてもこのところの忙しさは少々オーバーワーク気味だったことで起こったと少し反省し、もう少しゆっくリズムに体内時計を変えようと思った次第です。
「てがわぬ蜂は刺さない」ということばもあります。蜂はてがわない限り攻撃しないという例えですが、今回はてがった気持ちはないものの、蜂にしてみれば戸に止まって昼寝をしていたのに起された腹いせかも知れないとこれまた反省した一日でした。
「また蜂に 刺されわが家は 大騒動 秘薬妙薬 効かず大腫れ」
「泣き面に 蜂とは上手い 表現だ ハチミツ四升 報復された」
「昼寝中 むさぼる蜂を 起したと 言わんばかりに 攻撃されて」
「免疫が なくなる不安 呼び覚ます 蜂に刺されて 死ぬかも知れない」