○人間牧場は人気澤山ですが・・・
最近人間牧場への来訪者が急に増えだし、公開セミナーをやったこともあって、今月だけでも既に200人に達する勢いです。このままだと私の手が取られて身が持たないような嬉しい悲鳴です。人間牧場はもともと自費で造ったとはいいながら、皆さんに開放することを目的にしているので、それはそれとして「来る人拒まず、去る人追わず」を基本にして、これからも許す限り受け入れたいと思っていますが、相変わらず勘違いをしてやって来る人も中にはいるのです。
その勘違いの一つはこの施設を公共だと思っている人が相変わらず多いということです。私たちは公共施設の便利さからこれまで、何でもタダ同然で使ってきました。確かにこの施設も自費とは言いながら公共的な意味合いが強く、誰でも気軽に使っていいのですが、私はお金持ちではありません。この施設の運営には電気代、汲みとり量、風呂の灯油代、ウッドデッキの防腐剤塗布、草刈り機の替え刃購入費など様々な運営費がいるのです。基本的にはそれらは自主運営ですから稼がなければならない、つまり人間牧場でいいる費用は人間牧場で儲けなければならないのです。そのため私は落伍のネタ本「夕日徒然草」をワンコインで販売して、その収益で運営する技を生みだしました。お陰さまでそのシステムはうまく機能し、昨年度は千部も売れて損益や収支、貸借対照表は赤貧ながら驚くような自主運営の業績をあげているのです。
勘違いでおおいのはこの施設をセカンドハウスのような使い方、つまり焼肉をしてビールを飲み好き勝手に遊びの場所として使いたいという人たちも多いようです。しかしこの施設は研修施設なのでここへ来たら私の話を聞くとか読書や議論をするとか、時には額に汗して農作業をするとかしなければなりません。自由とは言いながら不自由な学びがいるのです。学びは時として窮屈だし決して自由ではありません。また飲み食いをして遊んでいるように見えても、それは交換交流なのですから制約なしではなく遊びと遊び心は違うということを考えて使って欲しいと願っています。
この施設で学んだことを生かして沢山の人が自らの自立に向けて動き出しています。これこそ人間牧場が目指す理念なのですから、学んだことを実践に結び付けて欲しいと願っています。またここで育んだ夢を大事に育てて欲しいのです。
もう一つの勘違いはここを宿屋だと思っている人がいます。研修目的の宿泊は狭いながらも二階のロフトなどやロケ風呂を使って大いに結構です。しかし安いからとかタダだからという単純な気持ちで宿泊したいという希望はご遠慮いただいているのです。
一昨日の夜、研修会の後4人の人が人間牧場に宿泊してくれました。勿論彼らは私の仲間なので大いに使って欲しいと快諾し、前の会のお酒の影響もあって大洲の亀本さんの車で人間牧場へ送り、明くる日は私が早起きをして田舎のオープンカー軽四トラックで迎えに行き、荷物と勘違いするような雰囲気で荷台に乗せて車を置いていたコミュニティセンターまで送り届けました。
時折研修にやってきて、止めてくださいと言う人もいますが、私が不在だともし火事でも起こしたら地元に大迷惑をかけるし、ましてや不用心なこともあってお断りをしているのです。かつてここでやった研修の帰りに山の中で道が分らなくな、り挙句の果てにパンクしJAFに連絡したものの行方不明になり、大騒動をした経験があるでけに注意をしているのです。
「間違いの 一つは牧場 公共と 思って平気 使う人たち」
「間違いの 一つは牧場 お宿だと 思って貸せと 申し込む人」
「間違いの 一つは牧場 セカンドと 思って酒と 焼肉持ち込む」