○釧路の夕日によるまちづくり
滞在時間僅か24時間という短い期間の北海道釧路滞在でしたが、釧路自慢の夕日を降り立った釧路空港で午後4時10分ごろ見ることができました。そして昨日の朝は6時3分に、宿泊先である全日空ホテル14階の窓越しに北の大地から綺麗な朝日を拝むことができました。他のことはさておき、太陽や夕日に思いを寄せる人間としては、この二つの太陽を見ただけで満ち足りた気持ちになるのです。昔一度だけ釧路を通過した記憶があるのですが、それはもう忘れるくらい昔の若いころの出来事なので、釧路は初めてに近い体験なのです。
今回は夕日プロジェクトと称する青年会議所の主催するイベントの一環として招かれました。偶然なのか昨年の11月1日に島根県松江市が主催する夕日サミットの基調講演に招かれ、一日違いの10月31日に釧路で夕日をテーマにした集会に招かれようとは、これも夕日のお導きかもしれないのです。
最初私にこの話を持ち込んだのは、釧路青年会議所の厚海さんでした。彼のメールでの講演依頼には、釧路の夕日が世界三大夕日だと豪語していたものですから、オンリーワンながら日本一を自認する双海の夕日を長年手がけている私としては、その真意を訪ねるべく忙しいスケジュールを広げたり縮めたりしながら無理をして参加したのです。
飛行場から見た夕日は自慢するだけあって確かに綺麗でした。釧路といえば釧路湿原と霧の街という印象が強く、そのことは余りにも有名ですが、夕日をどのように仕掛けているのかそこが聞きたかったのです。青年会議所の皆さんが描く夕日をテーマにした青写真の殆どは、既に私の町で実施しているものでした。でも若者らしくチャレンジしようとしている姿は立派で今後の成果に期待したいと思っています。
〈この続きは明日にします〉
明日になったのでこの続きを書いておきます。
全日空ホテルホテルの窓から朝6時3分に綺麗な朝日を見ました。
(全日空ホテルの部屋の窓越しに見えた綺麗な北の大地の朝日も見事でした)
北の大地ゆえ、西の四国に住む私には朝が早く明け、夜が早くふける時間的な落差は少し混乱もしましたが、午前中はホテルの部屋で本を読みながらゆったりと過ごさせてもらいました。やがて昼時前になると主催者である青年j会議所の理事長さんたちがやってきて打ち合わせを兼ねた昼食をしました。聞けばパネラーには蝦名市長さんやリクルートジャランプロデューサーのヒロ中田さんもいて、かなり面白い顔合わせのようでした。
会議は夕日プロジェクトの取り組み発表や、夕日フォトコンテストの表彰などが事前に行われ、私が30分余り基調講演をしました。その後小磯釧路公立大学長をコーディネーターにして短めのパネルでスカッションが行われ、それなりのまとまりをつけて終わりました。
会場となった釧路市観光国際交流センターはホテルを思わせるような立派な会場でしたが、少し広過ぎた感もしました。青年会議所のこうした類の取り組みは理事長以下役員が一年で変わるので中々地に着いたものになることは難しく、パネリストもそれぞれが「継続」について意見を述べられました。夕日を20年間をかけて育ててきた私としても同感で、2年や3年で結果が出るものではありません。この日発表されたプランの幾つかは、いや殆どは私の町でも実証済みなのですが、市民権を得るために血のにじむよう努力が必要だとも力説しました。
夕日をテーマにしたまちづくりが今後も継続して取り組まれますよう願ってやみません。そしていつの日か夕日を地域資源にまちづくりしている私たちと提携して何かをやりたいものだと思いました。
「ビッグスリー 中々大きい ホラを吹く それじゃあ俺たち 金魚の糞か」
「綺麗だと 思えばそれも オンリーワン だから世の中 丸く収まる」
「夕日見て 朝日再び 見るラッキー 同じ太陽 どちらも凄い」
「わが顔の 写りしポスター 張る街で 夕日を語る 気分最高」