shin-1さんの日記

○ひょっとしたら私は友人の夢の中で死んでいたかも知れません

 昨日島根県に住む友人から、一本の電話がかかってきました。昨晩着信履歴で友人からの電話を確認したため、電話をかけましたが、その友人の家は家が田舎のため携帯電話が通じないので、「この電話は電波が届かない所にあって・・・」と今時珍しいコールセンターからの反応でした。今朝は早朝に山口県へ出張してフェリーや山陽本線の電車を乗り継いだため電話がかけることができませんでしたが、向こうから再度電車の移動中に電話がかかってきました。幸いにも午前中の空いた車内だったため他の乗客に迷惑をかけることもなかったため、少し小声でお話をさせてもらいました。

 電話に出た友人は、「一昨日あなたの夢を見ました。夢に出てきたあなたは酒を断っているはずなのに、何故かお酒を飲みながら、楽しそうに話をしていましたが、どこか寂しそうでした。夢から覚め胸騒ぎがして、ひょっとして最近の音信不通は、若松さんの身に何か異変が起こったのではないかと思い電話しました」というのです。「一昨日は電話口にも出ないし、昨晩はとても不安でしたが、こうして元気な声を聞いて安心しました」と、少し涙ぐむような涙声が電話の向こうから聞こえたのです。「心配をかけていますが、私はまだまだ元気で、今日も山口県婦人会の招きで出かける途中です。またゆっくり出会いましょう」といって電話を切りました。

 はてさて、友人の夢の中で私はどんな役柄だったのでしょうか。彼女は「酒を飲んでいた」「どこか寂しそうだった」くらいの柔らかい表現でしたが、直感的にガンに侵されて入院し余命いくばくもない姿を連想したかも知れないのです。いつも元気人間の代名詞のように元気に活動している私ですから、いつかはそうなるかも知れないのですが、「まだまだ弱るわけにはいかない」と電話で強がって見せました。

 85歳まで生きると生活設計を立てている私故に、私のことを「もしや」と夢で見てくれた友人は女性ですが、彼女が公民館に勤めている頃から何かと気心が知れて、様々な場所で仕事をしましたが、彼女こそ脛や腰に持病を持っていて、何度も入院して修羅場を生き伸びてきているだけに、人のことを心配してくれることは有難いものの、むしろ私が友人の体を心配してあげなければならないのです。

 ふって湧いた私の体調と友人の体調を、電話ながら確かめ合い再会を約束して電話を切りましたが、はてさて私もそういう歳になったかと、列車の中でひとり苦笑いをしてしまいました。電話を切った次の駅から80がらみのおばあさんが乗り込んで、私の横に座りました。座るや否や持っている携帯が鳴り始めたのです。おばばちゃんは少し耳が遠いようでしたが、着信音は水戸黄門のテーマソングでした。着信音が鳴っているのに気づかないので、「奥さん電話が鳴っていますよ」と諭すと、バッグの中から携帯電話を取り出し離し始めました。「電車の中なのでよう聞こえんので、もっと大きな声で話して」と、相手より自分の声を大きくして相手に伝えていました。良く見るとその携帯電は私の携帯電話と同じ機種でした(笑い)。電話を話す声が大きかったためサバを通りかかった車掌さんが、「おばあちゃん、電話は社内ではご遠慮ください。相手の人の迷惑になりますので」と諭しましたが、われ関せずで話し続けました。昨年とある町の老人大学で会ったことを丸で再現したような光景に、私は思わず含み笑いです。長閑な田舎の携帯電話騒動でした。


  「友人は 夢に出てきた 俺思い もしや死んでる? 安否確認」

  「人の夢 どんな役柄 出てきたの? 昔のように 酒呑みでした」

  「嬉しいね たとえ夢でも 気遣って 電話してくる それが嬉しい」

  「もう一度 死んだつもりで くじけずに 生きるとするか 二十一年」 

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“shin-1さんの日記” への2件の返信

  1. SECRET: 0
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    nyankoさん
    昨日は電話ありがとうございました。
    列車の中だったので込み入った話もできず失礼いたしました。
    また近いうちにお会いしましょう。
    勝手にブログに書いてすみません。
     人間牧場主 若松進一

  2. SECRET: 0
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     久々に(?)ブログに登場させていただき、ありがとうございます! お元気な声が返ってきて、安心しました。それにしても、最初から最後まで、鮮明に覚えている夢でした。おかしな話ですね?
     私は、毎日標高200~450・500Mのところを、右往左往しています。相変わらずのんびり休むこともなく…。しかし、鳥のさえずりや風をほほに受け、山野草を切り花にしてテーブル花にしたりと、自然の中でおいしい空気をいっぱいに吸ってますます“空気太り”となっています。
     また、毎日いろんな人たちと出逢い、お話しできることは、最高の幸せでしょうね?
     どうぞ、これからもご自愛いただきながらご活躍されますように・・・!

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