○今日から今年の後半戦がスタートします
「お父さん、早くも半年終わったね」と昨日の朝朝食の準備をしながら台所で、妻がカレンダーの5月6月の欄を破りました。出てきたのは真新しい7月8月のカレンダーです。「お父さん予定を書き込んでください」とボールペンを用意してくれました。私は書斎へ行って自分の卓上カレンダーを持ってきて、とりあえず今決まっている7月の予定を書き込みました。破った5月6月の欄と比較しましたが、7月も講演や大学のフィールドワークの事業、会合やイベントなど結構忙しい予定が組まれているようです。
それにしても今年も早前半半年が終わりました。歳をとると一年の過ぎるのが早いという話を聞いていましたが、確かに64歳になった私もそう感じるのです。正月から始まった昨日までは冬から夏へと向かうある意味成長の季節でした。今日から始まるであろう夏から冬に向かう後半戦は春先に目論んだ様々なことを成し遂げる充実の季節なのです。1月には愛媛大学農学部の客員教授の辞令をいただき、2月には念願の北海道オホーツク海で流氷の上に立ち、3月には長年務めたえひめ地域づくり研究会議代表運営委員を辞し、八海山酒蔵の酒蔵講演に行きました。4月には仲間と広島原爆ドーム、安芸の宮島、石見銀山などの世界遺産を訪ねました。5月には4人目の孫奏心が誕生し、6月は世界遺産播州姫路城も訪ね、20年来の願望だったお四国88ヶ所遍路旅も全て終りました。人生の岐路に立つような出来事にも遭遇しましたが、ある意味私にとっては充実した日々だったように思うのです。
「人生は貸しボートではなくモータボートだ」と私が勝手に作った名言?を考えるなら、もう既に終わった半年は振り返らなようにしたいと思っています。よくよく考えれば貸しボートは前へ向いて進まなければならないのに何故か後ろ向きで漕いでいるのです。ゆえにその航跡はいつも不安定で方向が定まらないのです。多分それは自分の漕いだ航跡、つまり過去だけしか見ていないのです。そこへ行くとモーターボートは羅針盤と海図、それに時にはレーダーを持って目的地をしっかり決めて航海に出るのです。そして目的である港に着けば荷物を揚げて任務を終え帰路に着きます。何でもないように見える貸しボート人生とモーターボート人生の違いは、長いようで短い人生にとって、大きな差が生じてくるのです。
さて今日からスタートする今年の後半戦はどんな夢が待ち受けているのでしょう。私の卓上予定表にはやりたいこと、講演などで訪ねる全国の市町村などがランダムに書かれています。いずれも相手があっておいおい詰めて行くのでしょうが、いい後半戦であって欲しいと願っています。
私の後半戦の最大の鬼門は10月3日の誕生日に65歳、つまり高齢者の仲間入りをすることです。人間にとって毎日の積み重ねによって生ずる毎年一つの確実な加齢は歳をとればとるほど思い荷物のように次第に体に堪えるのです。体の異変や体力の衰え、薄れゆく記憶、狭められる視界など気にすればきりがないほどの不安が横たわっています。
でもものは考えようで、誰にへつらうこともなくサンデー毎日の自由な時間と国家公務員になったようなさ錯覚を持つ年金があるのですから、これほど幸せなことはないのです。自分のために生きるもよし、人のためにできる幸せを追い求めるもよし、私のように毎日楽しみながらささやかなブログを書くもよし、まさに天国のような世の中に生きて行けるのです。
ここまで健康で楽しく人生を生きてきたのですから、これからは少しのんびりスローライフに徹したいものです。出来れば妻と一緒、仲間と一緒、地域とともに・・・・・。
「半年が 過ぎてしみじみ 思うこと 歳をとったら 一年早い」
「やがて来る 六十五歳の 誕生日 俺もいよいよ 高齢者です」
「貸しボート ような人生 嫌ですね 後ろや横を 気にせず生きる」
「ポジティブに 生きよと心 決めている お陰で日々が 楽しくなりて」