○孫の成長
土曜日に孫朋樹の運動会があって、妻は仕事を休み観戦に出かけたようです。私は福井へ出張していて残念ながら今年も見ることができませんでした。朋樹にとっては年長組なので今年が最後の幼稚園運動会なので妻は張り切って出かけたようですが、娘夫婦が観戦やビデオ撮影のために孫尚樹の子守りをする羽目となり、出番だけを見て、後はこもりに終始したため腰を痛めてしまい、今は悪戦苦闘しているようです。若いと思っていた妻の体もいよいよ老域で今までのような無理はできないようです。多分この子守りに加え日曜日の料理が堪えたようで、少なからず心配をしています。
そんな矢先二人の孫を連れて日曜日の夕方娘が泊まりにやってきました。上の朋樹は来年小学校に入学する年齢になり、聞きわけもよく遊びもすっかり子ども的なことができるようになって、わが家に来るともっぱら虫取り籠と網を持ち、庭や畑を汗をかきながら走り回っています。昨日は稲刈りの終わった田んぼの隅で逃げ場を失ったタニシを見つけ、水を入れたバケツに入れて動く様子を観察していました。また今はバッタやコーロギなど秋の虫が沢山目にとまり、昨日は青いカマキリを捕まえ大騒ぎをしていました。
昨日は菓子箱の蓋にガラスのコップで円を描き、そこをカッターナイフで切り取り、五枚のメンコを作りました。そのメンコにおとうさん、なおきくん、きしんくん、ともきくん、おじいちゃんとそれぞれ名前を書いて私が絵を加え、円盤遊びをしました。メンコの端に切り目をつけそこにゴムをひっかけて飛ばすと、面白いように円盤は飛んでゆくのです。朋樹はこの遊びが気に入って名前を書いた誰のが一番良く飛ぶか何度も何度も飛ばしていました。自分の名前を書いたのが遠くへ飛ぶと大喜び、逆だとしんみりとし、特に私の円盤が失敗すると大笑いをしておどけて見せるのです。
一方尚樹はやっとよちよち歩きができるようになって、今では歩く姿もしっかりしていて、暇さえあれば戸外へ連れ出すよう私にせがむのです。まるで大人の遊び道具のように好き好きなどはもう首に手をまわしてしっかりと抱きついてみたり、「こんにちは」という動作も、「チュッポイ」もできて愛嬌たっぷりです。
近所に犬を飼っているのが気になるらしく、靴をはかせるとさっさと急な坂をものともせず歩いて出かけるのです。今はまだ「わんわん」だけしか言葉を話せませんが、犬に噛まれた経験がないため恐れを知らず、犬さえ見れば喜んで近づいてゆくのです。
女の子に比べ男の子の成長は少し遅いようですが、それでも一年四ヶ月で、ウンチも言葉はないもののしっかりと親に伝えるようになって、少しずつ成長しているようです。
娘はこの子どもが女の子だったらと思うこともあるようですが、男の子の兄弟はこれも味があって、兄のしぐさを見ながら盛んに遊びも真似ているようです。
汗疹もすっかり治り、これから秋も深まって寒くなって行きますが、風邪などひかず元気に育って欲しいと願っています。
「孫を抱く どこか懐かし 匂いする 自分の子ども 以上に可愛い」
「好き好きの ポーズで迫る 俺を抱け 嬉しいですね おじいメロメロ」
「日々成長 孫に比べて この俺は 日々に老化の 一途を辿る」
「円盤を 作って遊ぶ 爺と孫 知恵さえ出せば 金をかけずに」