○長野県木曽町を訪ねる・ルポ①
木曽創造塾の招きで長野県木曽町を訪ねました。そもそもの発端は木曽町の地域調整課長補佐大目富美雄さんと高知県馬路村で、この夏6月8日~9日に行われた地域づくり全国交流会で知り合ったことがきっかけでした。200人も集まった中で大目さんが注目を集めたのは名刺交換でした。車の免許証を引用した奇抜なアイディアは、私の似顔絵名刺とともに高位置にランクされ、お互いが気が合い手紙のやり取りとなったのです。大目さは小まめな方だし、自分の顔写真を切手に印刷するようなアイディアの持ち主で、交流会の当日は参加者の中でも群を抜いて人気者だったと記憶しています。当日私の基調講演を聞かれて、近いうちに木曽町へ話しに来て欲しいと頼まれていました。
その後私の持っている木になるカバンに感化を受けたようで、木曽檜でカバンを作りたいから了解して欲しいと言うや否や、地元王滝木材加工企業組合の畑中工場長さんに頼んで完成し、それが地元の新聞に載ったと掲載紙まで送ってくれました。まあ実行力のあるお方とお見受けしましたが、大目さんが世話人をしている創造塾の研修会に招かれたという話です。
木曽町は長野県といってもどちらかというと飛騨高山や名古屋に近いところに位置していますが、私は東京新宿から中央本線に乗って塩尻で乗り換え木曽福島へと入るルートを選びました。あいにくこの日は到着する頃に小雨が降り始めましたが、大目さんと開田の散策をしました。合併前の開田は看板も殆どなく屋根の色調も条例で統一され環境に配慮した村だけあって、そこここに長閑な山村の佇まいや原風景が感じられました。
大目さんの案内でまず遅い昼食を食べに大目食堂へ出かけました。そばが大好物の私に配慮して新そば、しかもここでしか味わえないとうじそばという珍しい食べ方を賞味しました。一見何処にでもありふれた旅館兼そば屋ですが、なめこやすんき(かぶ菜を乳酸菌で発酵させた漬物)の入った熱いだし汁に小さい竹篭に入れたそばをお碗に入れて食べるのです。そばのしゃぶしゃぶとでも表現した方がいいような、まあこれが絶品で、私は大盛りに加え大目さんの分まで食べてしまいました。大目さんから「昼食はそば」とメールが入っていたので、いやしいかな朝食を抜いていたものですから美味しい美味しい昼食になりました。
その後地元産の木曽馬の牧場へ出かけました。愛媛にも今治に野間馬が飼育されていますが、木曽馬は中型馬だそうで、保存を目的に大切に育てられていました。
この日は地元の中学生が労働体験で牧場にやって来ていました。大目さんの計らいで嬉しい事に馬に乗せてもらうkとになりました。牛やラクダは乗ったことがありますが生まれて始めて馬という動物に乗りました。
インストラクターに手綱を持ってもらって、室内練習場のような場所で2週も乗りましたが快適でした。
天気の良い日は木曽節に歌われている御嶽山が見える広場に案内してもらいましたが、残念かな山は全然見えませんでした。インターネットの画面に映っているの御嶽山なのですが、返す返すも残念でした。でも正面のブルーベリーの真赤な紅葉がとても印象的でした。
そばを食べ、そば饅頭を食べ、ついでに人気のソフトクリーム屋さんに立ち寄りペロリなめました。これも天気の良い土日ともなると行列が出来るのだそうです。
夕方まで少し間があったので、一夜の宿を借りる地元では老舗のつたやグランドホテルへ到着し、お風呂をいただきました。部屋の窓、風呂の窓から見える木曽川を挟んだ山々は今が盛りの紅葉で、何と表現したら良いのか分らないくらい綺麗な色をしていました。このところの急な冷え込みで紅葉が一気に進んだそうで、今度の連休は大勢の紅葉狩りで賑わうことでしょう。
「♭木曽のなあー♯ 誰でも知ってる 木曽節を 風呂で歌って 紅葉楽しむ」
「とうじそば 大盛りプラス 人のまで 食べて満足 友に携帯」
「木曽川は 何処に流れて 行くのやら あてなく見える されども海へ」
「この紅葉 見せてやりたい わが妻に やがて散るのか 勿体ないな」