○東京もたまにはいいね
昨日は東京都町村議会議員の研修会に招かれて上京しました。今回は一ヶ月ぶりの上京とあって何かウキウキして出かけました。久しぶりの東京は新緑の季節ということもあって、目にも鮮やかな緑があちらこちらに見受けられました。特に今回の研修会のあった青山表参道のケヤキ並木や明治神宮の森は「緑したたる」という表現がピッタリの雰囲気でした。時間的に余裕があったので表参道から原宿駅を経て明治神宮に参詣しました。雑木の下ではおじさんが長い竹箒で落ち葉をかき集めていました。この季節雑木は古葉に変わって新芽が伸びるので、落葉は秋の頃より多いのだとか説明をしてくれました。うっそうと茂った木立は外の喧騒をもかき消して、「これが東京のど真ん中?」なんて感じるほど静かな佇まいを見せていました。時折鳴くカラスの声さえも長閑さを一層引き立たせていました。
折り返しは原宿竹下通りを通ってみました。どこも修学旅行の高校生がいっぱいで、田舎者のお上りさんって感じで右往左往していました。この高校生たちの中にはやがてきらびやかなこんな東京の一面に憧れて上ってくるのでしょうが、江戸の時代から田舎と都会の構図は少しも変わってはいないようです。再び青山のケヤキ並木に出ると小学生がたくさん絵を書いていました、。側で見てみぬふりをして覗いてみると、驚いたことに殆どの小学生がはデジカメで撮った写真をプリントした原寸大の写真を見ながら絵を書いているのです。これだと構図のとり方など苦労をしなくてもそれなりの絵が書けるはずです。先日わが町で港の風景を書いていた小学生の姿とは大違いで、一瞬考えさせられました。確かにデジカメの写真を見ると絵は綺麗に書けますが、果たして囲うとする物からどういった感情が伝わるのでしょうか。
「日本中で一番南の都道府県は?」と尋ねられたらあなたはどう答えるでしょう。殆どの人が沖縄県と答えるでしょうが。何と東京都は小笠原諸島を抱えているので日本で一番南だそうです。東京都の町村は合併によって山梨県境辺りの山村と太平洋に浮かぶ離島だけの11町村と伺いましたが、随分寂しい数になったようです。でも集まった議員さんは、どこの市会議員さんにも負けない熱気溢れる方たちばかりで、私の話にも3時半からの講演にもかかわらず誰一人として居眠りする人はいませんでした。
しかし世の中は不思議なもので、昨年と東京フォーラムで開かれた監査委員研修会や大島町の高橋議員さんの推薦もあって今回のお招きとなりました。全国町村議長会政務部事務局の渡辺さんや大島町の高橋議員さんに縁の深さを感謝します。
その渡辺さんにはあいにくお会いできませんでしたが受付まで来られた由、また高橋議員さんには会場でお会いすることが出来ました。嬉しかったです。
「東京の 新宿あたりを 歩いてた いきなり名前 こんな所で」
「町村の 数が次第に 減っている 合併しない できない辛さ」
「始まりは 小さなきっかけ 太くなり 今では全国 又にかけつつ」
「この子らの 中にはいつか 東京で 一旗揚げる 人がいるかも」