shin-1さんの日記

○芋端(畑)会議の夢を見る

 ストーブの恋しい季節になってきました。毎年この頃になると私の狭い書斎には、妻の配慮でコタツがお目見えするのですが、今年はまだコタツの用意が出来ていないため、椅子机で少し震えながらブログを書いています。

 昔は火鉢ひとつ、それも今の家のようにサッシの家でなく、あちらこちらから隙間風がピューピュー入ってくるような家だったのですから、寒かったのは当然でしょう。私たち子どもはは青鼻を垂らしていました。あの懐かしい火鉢も倉庫にしまわれ、各部屋にはストーブ、電気カーペットなどの暖をとる暖房器具が色々と置かれています。贅沢になったものです。暖冬傾向だといっていますが雪の降らない南国双海でも冬は結構寒いので、我慢もそろそろ限界かなと思いつつ、不足の不足を感じることに挑戦しております。

 それにしても最近は、私たちの暮らしの中で煙なるものがなくなりました。落ち葉を集めて焚き火をすることはごく自然の風景でしたが、今ではやれダイオキシンだのやれ環境問題だのとうるさくて、焚き火は姿を消しました。確かに環境については考えなければなりませんが、焚き火でどの程度ダイオキシンが出るというのでしょう。ダイオキシンという物質は目に見えないから私たち凡人には知る由もありませんが、化学工場から出る膨大な化学物質はそのままで、こんな小さな焚き火を止めるのは枝葉末節だと思うのです。でも焚き火も日本全国の国民がやったらこれも困ったものです。先日埼玉で面白い知恵をいただきました。焚き火で芋を焼いて食べる芋端(畑)会議なるものです。井戸端と掛け合わせたものですが、これは人間牧場でも使えるアイディアだと思いました。

 早速来年は人間牧場の畑に芋を植え、秋の収穫の頃焚き火をして芋端(畑)会議をやりたいと、人間牧場のコンテンツに一項入れました。秋の長閑な時期に焚き火を囲み芋をフーフーやりながら、家族や友達と色々な話をしたいと思っています。ひょっとしたら親子向けのプログラムとしては最適かも知れませんね。

 今の時代は、「早い」というスピードが求められています。季節や旬や人間性がまったく無視され、効果効率だけが一人歩きしています。スロ-ライフといいながら、便利さや安さを求めて人々は動いています。「あの商品は何円安い」が話題になり、地元の商店は競争に負けてしまいます。頑固親父の店など見る影もありません。結局はそうして時代は知らず知らずのうちに流れてゆくのですが、せめて何かにこだわって、少し自分の体内時計にあった暮らしがしたいものです。

 「芋食うて臭い屁こいたの誰だっけそんな話題は夢のまた夢」

 「どの家も風呂を焚いてる煙あり長閑な秋のふるさとの昔」

 「鉢巻や頬に被ったタオルだが今の若者お洒落に頭」

 「芋という字を分け見ると草を干すじゃあ草干して芋でも焼くか」

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