shin-1さんの日記

○弟の里帰り

 奈良大和郡山市に住む弟が、息子の結婚式出席のため久しぶりに帰郷しました。娘・息子も結婚によって自立した弟は奥さん(義理の妹)と二人で帰ってきたのですが、息子が帰るとあって親父は何時になく明るく、何時になく元気なこのところの一週間でした。もうお目出度やお悔やみしか帰らない息子に会うのは、「わしの死に目かも」とついつい弱気の発言をしていた親父とは同じ人間とは思えない張り切りようです。

 親父はいつも弟のことを気にかけています。高校を卒業するとすぐに大阪へ就職した弟はが、双海町というふるさとで過ごしたのは僅か17年です。都会の雑踏に身をゆだねた時間は2倍以上の40年にもなるのですから、無理もない話しです。

 最近その弟が、奥さんのふるさと和歌山県古座に新居を構えました。勿論大和郡山市に家は建てているのですが、老後はそこで好きな釣り三昧をしながら暮らそうと思っているらしく、私の「人間牧場」によく似た生き方だと思わず苦笑いしてしまいました。

 私は兄弟5人の長男です。長男が後をとらなければならない理由は民法上今はありません。しかし私は生まれたときから長男教育を受けて育ちました。だから親父の面倒も別に苦になりません。幸い弟以外は双海町に住んで仲のよい兄弟関係を作っています。その陰には妻の気配りがあることも承知し感謝しています。最近無性に弟や兄弟のことが気になるのもやはり年をとったせいなのでしょう。

 明日は弟を「人間牧場」へ連れてゆきます。子供時代の思い出を共有しているだけに、しっかりと「人間牧場」からの原風景を目の奥に焼き付けて帰って欲しいと思っています。

 鮭が川を上るように人々の心は何故かふるさとを目指します。いつまでも心の中にふるさとを感じ続けて欲しいものです。

 余談ですが「人間牧場」の設計者が今日結婚しました。メチャメチャ緊張した息子の姿を頼もしく思いました。幸せを願っています。あーそれから父親のあいさつで「娘よ」という曲を何とハーモニカで吹きました。大きな拍手をいただきました。娘を嫁に出す相手の家族を思いやっての気配りのつもりでした。

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