shin-1さんの日記

○紀伊長島から愛媛へ

 紀伊長島の旅館ひさごやを発ったのは午前5時でした。寝る前旅館の女将さんに「明日は早立ちなので、寝過ごすといけないのでもしよろしかったらモーニングコールを入れてください」と頼みました。80がらみの女将さんは怪訝そうに、「モーニングコールって何ですか?」と私に聞き返すほどの古い人間のようでした。

 モーニングコールがかかったのは午前4時30分でした。エアコンの効きが悪く寒くて眠れない短い一夜を過ごした私は、つくえの上に置かれた細長い短冊のような宿帳に、自分の名前と住所を記入し、急いで身支度を整え階段を下りました。女将さんは休んでいるのかご主人のおじさんが見送りに出てくれ旅館を出ました。

 紀伊長島の駅前通りは人通りもなく寒い朝です。駅舎に入ると駅員さんがオンラインにスイッチを入れて間もないのか、「もう少し待ってください」と断りを入れ、津までの切符を読みだしてくれました。

 朝一番の始発列車はここ紀伊長島からの出発なので、列車内はまだ暖房も効いていなくて、昨晩の最終列車のままの状態ででした。やがて一人乗客が乗り込んだもののこの列車も私一人の貸し切りのような感じがし、やがて列車は多気を経由して三重の中心地津に向かって走り出しました。車窓はだんだん明るくなり始めました。気持ちのいい凛とした朝ぼらけです。やがて日の出を迎えるころには列車も通学や通勤の人でほぼ埋まり、活気を出して走りました。

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 津で近鉄特急に乗り換え、大阪鶴橋を目指しました。全席指定の快適な特急に約1時間30分揺られながら鶴橋からは環状線に乗り換え天王寺で降りました。列車が少し遅れたため、阿倍野橋バス停まで行ってリムジンバスに乗る余裕がないため、タクシーに乗り込み、伊丹空港へ到着したのは30分前でした。急いで搭乗手続きを済ませ、やっとの思いで気の休まる空の旅です。


 飛行機は双発プロペラ機でした。「えっ、こんな飛行機がまだ飛んでいるの?」と同乗の乗客が驚くようなローカル飛行機でした。松山を発つ時座席を指定していたので11番Aの窓側の席が取れました。飛行機は白い雲の間を縫うように瀬戸内海上空を飛びました。明石海峡大橋、瀬戸大橋、しまなみ海道を真下に見ながら、プロペラの回転を横目に松山空港を目指しました。

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 やがて眼下に見覚えのある釣島やごご島を見つけ、風の向きを意識するように山側から海に向かって着陸しました。こんな飛行機には滅多に乗ることもないので、降りた後一枚乗った飛行機の写真を撮りました。ほぼ時間通り11時20分に到着です。昨日は朝が早く、この日も早立ちだったため一泊二日の旅なのにどこか遠い所を旅したような長く感じる旅は終わりました。車のホテルとでもいうべきコナンパーキングで1600円を支払い、会議が予定されている県庁を目指しました。


  「旅行でき いいねと人は 言うけれど 中々これが 骨が折れます」

  「ブログ書く お陰で旅を 記録する でないと昨日 思い出せずに」

  「


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