shin-1さんの日記

○三重県御浜町を訪ねる(その①)

 年末、降って湧いたような話がメールで持ち込まれました。国の出先機関である愛媛農林統計事務所に勤務していた松前町出身のTさんは現在環境省に移動していますが、偶然にも私が統計事務所の方々にお話しいたことや、私の夕日によるまちづくりのことをおぼえていて、三重県御浜町で開かれるエコツーリズムの講演会に来て欲しいというのです。

 Tさんの話を聞けば御浜町は三重県でも和歌山県新宮に近い場所にあって農業はミカン、太平洋を漁場とした漁業もあるという比較的双海町と煮ている環境にあるということでお声がかかったのです。

 Tさんは年末の帰省を利用してわが家を訪ねられ綿密な打ち合わせをして帰られましたが、東京のメッツというコンサルタント会社が絡んで以後様々なやり取りをメールで行いました。


 予定日は1月13日ということでしたが、この日の天気予報がかなり大荒れで、九州鹿児島や長崎でも雪が積もるなど遠出には難儀な天気なので、前日の夜から出かけるか当日の朝にするか随分悩んだ末、結局は飛行機のチケットの予約もあって朝6時半に家を出ることにしました。

 松山から飛んだ飛行機は伊丹空港に予定通り降り立ちましたが空港にはTさんと女性職員の2名が、環境省らしいエコカープリウスで出迎えてくれました。コースは白浜周りを択ばず、また大台ケ原という山道は雪が想定されるため選ばず、結局は伊勢方面から高速道をひた走り、御浜町を目指しました。

  すこし朝の早い旅立ちだったので、早めに着くものと思いきや紀伊半島の三重県側はまだ高速道路が未開通で、丁度よい時間に御浜町に到着しました。

若松進一ブログ
若松進一ブログ

 私のように年中旅をしている者ですら、紀州や紀伊といえば新宮までの和歌山県の呼び名だと思っていた、紀伊が三重県側にも及んでいることや、三重県熊野市が熊野古道の一部であることも多分四国に住む人たちはしらないのではないかと思うほど看板が目につきました。それでも日本全国に冠たる知名度を持つ伊勢神宮や二見ヶ浦、イセエビ、真珠、などなど三重県は全国に知られた県なのです。

 そして、大型フェリーが荷崩れを起こして座礁した場所が、今回訪ねた御浜町なのです。高知県黒潮町大方の浜を髣髴するような御浜七里の美しい浜は圧巻でしたが、その原風景をさえぎるように突如として見れるフェリーの座礁現場は、当日が穏やかな海であったため、環境に及ぼす影響など考えつかないように静かに横たわっていましたが、日本海福井三国海岸に流れ着いた油事故を思い出し、少しショックを受けました。

若松進一ブログ

 海岸から少し入った所に立派な御浜町の役場庁舎はありました。役場に入った私たちは控室に案内され名刺交換や雑談などをして、午後6時開会までの時間をゆっくりと過ごしました。窓からは気違反との山並みの彼方に沈みゆく夕日こそ時折小雪の舞う雲に覆われて残念ながら見えませんでしたが、美しい夕景色を存分に楽しみました。

 メッツ研究所のSさんは香川県出身なが、私の親友であるら鹿児島県奄美大島瀬戸内町の重村さんを知っていて驚きました。 重村さんは若いころ相撲の全国大会で優勝した立派な方で、私がかつて寅さんがらみで瀬戸内町へ講演に招かれたり、瀬戸内町の若者が大勢でわが家へ研修にやってきたりしていましたが、先日年賀状にそのことが懐かしく書かれていました。

若松進一ブログ
若松進一ブログ

  「横たわる 大型フェリーの 姿見て 三国海岸 頭をよぎる」

  「太平洋 隣の街は アメリカだ そんな大ホラ 吹きたい景観」

  「黒潮の  恵みを受けて 育つ果樹 どこか似ている 言葉までもが」

  「朝えひめ 夕方三重に いる私 遠いといっても 便利世の中」

[ この記事をシェアする ]