shin-1さんの日記

○50年生のクヌギを薪にするための大作業

 今年の冬は薪を確保するため友人の井上さんにお願いしてクヌギの木を切らしてもらい、最低限の薪を確保しましたが、井上さんと同じく公民館長の宮栄さんにも頼んでいたため、公民館の赤石さん、それに宮栄さんの近所に住む宮田さんにも協力を得て、大きなクヌギの木を切りに、宮栄さんの山へ出かけました。

 宮栄さん宅の直ぐ裏山に宮栄さんの墓地があって、その切り立った断崖の上のクヌギの木を切ろうという作戦なのですが、その場所が梯子も届かない5メートルもある断崖、足場が悪くて作業が危険、下手をすると切り倒した木がお墓を直撃するなどなど、幾つもの不安材料が重なってかなりハードな作業になることを自覚しました。

 梯子で上がることを断念し、迂回して杉林を通って目的地へ登りましたが、林の中には無数にイノシシのヌタ場があって、昨晩もイノシシが出没したような痕跡が見えました。農作業が得意な宮田さんにチェンソーでの伐採を一任し、私たちは宮栄さんの縛ったロープにぶら下がって、お墓の方向へ木が倒れないよう必死に力を入れました。何せ50年生の大きなクヌギの木ですから一筋縄では行かず、縄が切れたりチェンソーが喰い込んで動かなくなるなどハプニングもありましたが、何とか思った方向に音をた立て落下しホッとしました。

若松進一ブログ
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 作業が一段落したところで宮栄さんの奥さんが甘酒や豚汁を作って持ってきてくれたりして、まるでアウトドアー 気分にしたりながら楽しく四方山話をしました。

 やがて作業を開始しました。50年生の生木は重いので、持って行った私特製の定規に合わせてチェンソーで小切りしてトラックに積み込むのですが、一個でも20キロもあるような重さで、私と宮田さんがチェンソーで切り、赤石さんと宮栄さんが車に積み込んでくれました。

 途中私のチェンソーが石を切って切れなくなり、宮田さんの孤軍奮闘となりましたが、切った木は結局軽四トラック2台分にもなりました。宮栄さんのトラックも助っ人してもらうことになり、途中の稲田農機でチェンソーの刃を新品に替えてもらい(4,800円)、人間牧場まで向かいました。宮田さんも同行して下ろし作業を手伝ってもらったころには、昼のサイレンがなり、午前8時から4時間もかかってしまいました。

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 宮栄さんと宮田さんが帰った後、私は長めのままで運んだ木の定規を当てて小切りし、割り木を作り始めました。生のクヌギは面白いように割れました。乾燥すると割るのに一苦労するので、主に節々の割りにくい木を選んで積極的に割りました。豚汁や甘酒をいただいていたこともあって、昼食はせず午後4時過ぎまで割りましたが、また妻から心配の電話がかかるといけいないので急いで片づけ急いで山を下りました。

 割れた薪が足に飛んできて少し足元が痛いようですが、とりあえずこの日の作業は安全で、大きな収穫を得て終えることができました。これでたぶん2~3年は薪に不自由しない人間牧場の暮しが楽しめそうです。薪づくりは本来冬を迎える準備なのでしょうが、クヌギが紅葉の葉を落とした今しか作業が行なえず、冬に冬の準備となってしまいました。

 今日は来客や所用で忙しい一日ですが、合間を縫って出来るでけ早く薪割りをしなければ、来週から始まる本格的な講演活動などで家を留守にすることが多いので、生木が乾いてしまうのです。

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  「山仕事 足元少し おぼつかず 気力でカバー 体力限界」

  「五十年 生きてた命 いただいて 薪に加工し 命をつなぐ」

  「チェンソー エンジン音が 山谷に こだまし冬の 寒さ震わす」

  「豚汁の 差し入れ腹に 染みわたる 何より馳走 フーフー言いつつ」

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