shin-1さんの日記

投稿者: | 2009年11月10日

○盛会だった年輪塾公開セミナー

 「佐野眞一さんを呼びたい」。そんな共通の願望が湧いてきたのは今年の2月、えひめ地域づくり研究会議が西瀬戸経済圏交流の助成を受けて実施した県外研修からでした。目的地であった宮本常一のふるさとである周防大島を訪ね、宮本常一の生家の近くの民宿に宿を取り、生家や菩提寺のお墓まで訪ねた宮本常一に触れる旅は、宮本常一の魅力をさらに高めてくれました。

 間もなくえひめ地域づくり研究会議の代表という職の、長い長い在任期間を終える予定の私には、少しだけ自由になるであろう肩の荷の軽さもあって、宮本常一に心酔している清水さん、豊田さん、浜田さんの熱い思いを肌で感じつつ、「旅する巨人」を書いた宮本常一研究の第一人者であるノンフィクション作家佐野眞一さんを呼ぶことに同意をしたのです。それ以来、善は急げとばかりに佐野眞一さんに急接近が始まりました。清水さん、豊田さん、浜田さんに、小番頭の松本さんも加わり、佐野眞一さんに来ていただくための作戦が密かに始まりました。この人のようなある意味有名な知識人を呼ぶのは、それ相当な熱意あるアプローチが必要なことは、まちづくりの世界に生き、これまでにも竹村健一さんや永六輔さんを呼んだことのある私には容易に想像がつきました。でも私上に彼らは熱い思いをもって奔走し、私の手助けをほんのちょっぴり加えただけで、見事佐野眞一さんと口約束ながら11月7日の年輪塾航海セミナー企画と相成ったのです。

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(ウォーキング前のミーティング)

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(山道を歩く参加者)
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(石一個の史実検証)

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(50分の完歩を終えて)
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(佐野さんとの記念写真)
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(皆が持参した青石)
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(漁協女性部手づくりの昼食弁当鱧御膳)
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(村上節太郎さんの写真が展示されているセミナー会場)

 私はこれまで10年間で40回を目指して開塾したフロンティア塾の経験がありますが、その母体となった私が主宰する21世紀えひめニューフロンティアグループは既に老生きに達し、その力が衰えているだけに人間牧場を開設したのを機に始まった年輪塾では、何としても新しい一皮剥けた塾を開きたいと常々思っていました。塾頭に清水さん、大番頭に米湊さん、小番頭に松本さんという強力な陣容を布陣し、塾生にも名を連ねた豊田さん、浜田さんなども加わって、フロンティアグループが持たなかった年輪塾ネットという新たな情報武器を使いながらネット上で公開討論しつつ準備を進めてきたのです。

 以来10カ月、年輪塾ネットは清水さんには不満足ながら私には満足の成果を得て、70人を超える参加と年輪塾ネットに加わった人たちの自立的行動で公開セミナーは開かれました。

 今回の公開セミナーで思わぬ成果が幾つも生まれました。歴博の協力で村上節太郎さんの写真展を開いたこと、宮本常一の生まれ育った周防大島を一望できる人間牧場まで片道50分の山道を、手繰りの石を持ってウォーキングしたこと、下灘漁協女性部の協力を得て昼食弁当に鱧御膳を堪能することができたこと、朝フル合唱隊が組織され猛練習でもあの程度でしたが、笠木透の「私の子供たちへ」という歌を覚えて合唱できたこと、腕をあげた高知県馬路村の木下さんや安田町の依光さんがマジックを披露したことなどなど、楽しい話題でいっぱいでした。

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(腕まくりで熱演された佐野眞一さん)

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鼎談の進行をする私)
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(鼎談の金本さんと門田さん)

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(佐野さんにサインを求める長い列)
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(ミニコンサートのようでした)

 壇上に上がった佐野眞一さんの話はとてもいいお話でした。後日講演の要旨は愛媛新聞の9面の「講演会から」というコーナーで紹介される予定なので割愛しますが、今回の公開セミナーには根強い佐野眞一ファンと宮本常一ファンが何人か参加され、講演の合間には佐野眞一さんの書いた本にサインを求める人が列をなしていたようです。私もその列に加わろうとしましたが、両方の時間と暇がなく断念しました。

 この日もう一つのプログラムは金本房夫さんと門田眞一さん、それに私を加えた鼎談も行われました。塾長である私が話しの橋渡しをしましたが、金本先生も門田さんも博学で雄弁家なので「忘れてしまった日本人」という曖昧なテーマにもかかわらず、私の話を除けばいいお話をしていただきました。

 穏やかな秋の天気にも助けられ、久しぶりにいい集会を終えることができました。宮本常一の生きざまに迫った2年間の学びは私を始め多くの人たちの心に新しい気付きを与えてくれました。宮本常位置からの学びは表面的には最終章となりましたが、豊田さんや浜田さんがそのバトンを引きつきでこれからも研究を進めてくれることでしょう。勿論私たちもその輪に加わりながら、年輪塾は次のステップへと進見たいと思っています。


  「この歳に なっても学ぶ 意欲あり 次は何する ページめくりて」

  「集会を 終えて一息 する間なく 次の作戦 同時進行」

  「アルコール ゼロのビールで 乾杯し 酔った雰囲気 久しぶりだな」

  「それぞれに 腕と力を 蓄えて 進化の跡が 見えて嬉しい」

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