shin-1さんの日記

投稿者: | 2009年7月9日

○東予地域ニューツーリズム推進事業の現地調査①

 観光のスタイルが団体旅行から個人旅行や目的旅行に変わり、観光地の行く先々ではこれまでと違った人に出会い、受け入れる側も様々なプログラムを用意してそれらの人に対応するようになってきました。日本人の寿命が延び余暇時間が増えてライフスタイルが変化したための当然の成り行きでしょうが、今後もその傾向は益々強くなって行くものと思われます。観光は観光に訪れる観光客とそれを受け入れる側の交流によって成り立ちますが、これまでの観光はどちらかというと金を落とす側と金を儲ける側といった二面の経済が重視され、双方の心の充足は二の次になっていたような気がするのです。

 高・遠・長から安・近・短へ、見る観光から体験する観光へと人々の思考が変わり、グリ-ンツーリズム、エコツーリズム、産業観光、祭り観光など、これまではどちらかというと観光の対象外だった生産や生活、時には文化や教育といった新たな体験型・学習型の観光スタイルが生まれようとしているのです。私たちはこれをニューツーリズムと呼んでいますが、ニューツーリズムではこれまでと同じく経済効果を追求しつつ、価値観の多様な観光客にどれだけ心の満足をさせるかが大きなテーマとなっているのです。

 昨日現地調査に訪れた四国中央市と新居浜市は紙産業や住友関連の企業城下町であり、県庁所在地の松山市などに比べどちらかというとこれまでは、観光とはほど縁遠い地域でした。観光客としてターゲットにしている松山市からも少し離れていて、旧新宮村や旧別子山村は愛媛県でも不便で離れた地域としての存在でしかありませんでした。ところつい最近になって八の字ともXハイウェーともいわれる高速道路の整備によって旧新宮村は村でありながらインターチェンジができて、不便どころかXの要、まさに四国中央になってしまったのです。物議をかもした霧の森公園は霧の森大福等のヒット商品を開発し、アジサイの里というお洒落さも手伝って、今では県内屈指の観光地に変身しているのです。また山深かった旧別子山村もダムの整備による交通アクセスの整備が急速に進み、新しい予感を感じさせるようになってきたのです。私はこの二地区を今回の推進事業のテーマであるニューツーリズムコース設定のため現地調査を事務局担当者と行いました。

 1、四国中央市新宮地区

 市役所の合田観光係長さんと株式会社やまびこの夜船総務課長さんの案内で霧の高原施設と霧の森公園を案内してもらいました。ここでは第三セクターの株式会社やまびこが運営組織としてしっかりとした運営をしており、経営的にも地域との向かい合いも何の問題もなくこなされていて、市直営の温浴施設を含めて市との関係も良好でした。

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(今回の事業の担当者である井下係長と夜船課長、合田係長さん)
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(霧の高原の中心施設)
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(マウンテンバイクやキャンプ道具もレンタルで整っていました)
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(4棟のキャビン)
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(塩塚高原にある山頂付近の展望台、遠くは雲辺寺や瀬戸大橋、瀬戸内海が一望できます)
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(牧歌的な草場が続く山並み、パラグライダーの練習場でもあります)
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(同じ塩塚高原には旧徳島県山城町の施設群も整備されています)

 インターチェのすぐ傍にある霧の森公園から霧の高原は少し山道を離れていて、公園をキーにして動くと一日コースや半日コースのプログラム設定が無数にあるのです。パラグライダー、山歩き、野草や野鳥観察、マウンテンバイク、キャンプ、バーベキューなどなど、若者やファミリー層に人気がありそうな魅力がふんだんにありました。このプログラムはニューツーリズムの目玉、つまりいかに滞在時間を長くするかの特効薬になりそうです。駐車場に駐車している車のナンバーを見て驚くのは、高知、徳島、香川といった県外ナンバーの車が多いことです。つまりニューツーリズムのコースを設定して情報発信するには隣接する近県といかに情報のネットワークを持てるかが大きなカギとなっているようです。インターネットの時代になって広域情報は流れやすくなりましたが、行政区域を超えた連携は未だに厚い壁がありネックとなりそうです。


 観光のコース設定は何処から来るのか、ここで何をして何処へ行くのか、またどのくらいな費用でだれと来るのか、それでどの程度の費用対効果があるのか、さらにはそれが次にどうリピーターとして繋がるのか考えなければなりません。旧新宮村はクモの巣の中心にあるだけにその真価が問われそうです。

 競合の中での個性発揮と差別化、さらにはネットワーク形成、受け入れる側にスキルアップ、顧客満足アップなどなど、モデルツアーコース設定に必要な条件をクリアーしながら、考えてみたいものです。


  「外れだと 思っていたが この場所は 真ん中だった 今頃気づいて」

  「県外の ナンバー車 多くあり 知恵えさえあれば 何とかなるかも」

  「観光は 感動商売 そのために 人が大事と 肝に銘じて」

  「暑ければ 涼しい所 求めるは 人の常識 それが基本だ」

 

 

 

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