shin-1さんの日記

○滋賀県米原市へ行って来ました(ルポ・①)

 生まれてから今日まで、風光明媚な瀬戸内海を見続けている私にとって、日本一の湖といわれる琵琶湖の景色はそんなに珍しいものではありませんが、それでも行く度に新しい発見があって、訪れる度にどこか懐かしさを覚えるのは、琵琶湖周辺に暮す知人友人が増えたことや水の持つ魅力なのでしょう。

 本来なら伊予市双海町(車)~松山空港(飛行機)~大阪伊丹(バス)新大阪(新幹線)のルートを経て米原市へ行くのでしょうが、男時とでもいおうか伊丹からのバスが大阪駅に着いたこともあって、時間もあるし思い切って大阪発新快速に乗ってのんびり琵琶湖の東線を走る事にしました。大阪駅14時30分の列車に乗る前、担当の藤田女史にメールで聞いていた携帯番後に「15時51分に米原駅に着くので迎えを頼む」と連絡、藤田女史からは「気をつけて起こし下さい。米原駅には東と西口があるから東口に降りるように」と指示され、比較的空いている電車に乗り込みました。この日は雨こそ降らないもののどんよりした曇り空の天気で、夕闇を感じさせるような雰囲気でした。隣に乗り込んだ中年の女性が私のカバンを目敏く見つけ、「まあ珍しいカバンをお持ちですね」と話しかけられ、本を読みながら車窓を眺める予定だったのに、女性ゆえの嬉しさか名刺を好感するまで親しくなり、「袖すり合うも何かのご縁」とばかりに話し込みました。彼女は彦根駅で降りたため次の米原駅で降りるようにご指導を受け、間違うこともなく下車しました。

 東口には藤田女史が待ち受けていました。彼女とは今年9月8日にルッチ大学の学生とともに人間牧場を訪ねて以来の出会いとなりましたが、第一印象は今まで会った女性の中ではかなり知的な女性で、そこら辺の役所の女性とは違うなという印象でした。というのも今回のルッチ大学への私の招聘が間近に迫ってから、「遅い夏休みを取ってドバイへ行って来ます」と突然言うのです。中近東のあのドバイです。驚きましたが迎えに来た姿にはそんな勇気を微塵も感じさせないおしとやかさで、私にも真似のできない勇気にただただ感服したのです。

(手づくり公園の入口に建てられた臥龍公園の記念碑)
(狢会の広報板)

(中心施設である茅葺の立派な家)

(足湯、これも手づくりだそうです)

(公園内には親水広場まで作っていて水車もありました)
(公園内は広くて運動場まであるのです。凄いですねえ)
(左のケースに入っているのが狢という動物です)
(囲炉裏を囲んでの語らい、左が代表の堀内さんと藤田女史)
(熱弁を振るう事務局長さん)
 電話では少し聞いていたのですが、「早めに着いて時間がるようだと見て欲しいものがる」というので、狢会(むじなかい)の拠点である手づくり公園へ案内されました。いやあ案内されて驚きました。荒れた土地を開墾しそこを手づくりの公園にしてるのです。拠点の家は茅葺の本格的なもので、講演の中には水車や中庭、植栽も様々な樹木が植えられていました。堀内さんという代表と事務局長さんが、茅葺家の囲炉裏に火を入れて待ってくれていましたが、私の目指す人間牧場のような施設が既に完成しているのです。14、5人のメンバーが手弁当で平成12年ごろから作り上げたという施設は素人とは思えない手の込んだものでした。臥龍公園と名付けられた名前にも興味を持ちました。愛媛県に大洲という場所があります。そこには臥龍山荘という立派な建物があります。大洲は近江聖人中江藤樹先生の教えが色濃く残っている街なので、近江と伊予の不思議な結びつきを感じました。藤田女子の持参したヨモギ餅を焼いて食べながら話す堀内さんの話は実学だけに面白いものでした。お陰で昨日はとっても得をしたような感じがしました。

 私は只今のところ一年中全国を旅していて、行く先々で色々な人に会いますが、臥龍公園やそれにまつわる人の話はいいお話で予想もしなかった出会いだけにこれからも交流したような感じがしました。ただこうした取組は自己満足に終わる危険性があったり、学びの場を忘れると伸び悩むので、今後の活動に期待したいと思っています。

 ところで、「同じ穴の狢」という言葉がありますが、浅学な私は「狢」という動物を見たことがありませんでした。茅葺屋根の囲炉裏の部屋に「狢」の標本が置いていました。狸ともハクビシンとも思えるような風貌で私を温かく迎えてくれました。「狢会」という集団名にも納得しました。集落の荒れ地を開墾し、ユートピアを作ろうとする姿に、これぞまちづくりという印象を持ちました。

  「見たことも ないよな狢 目の当たり 一つ利口に 知恵を授かる」

  「あき深し ヨモギ餅焼く 囲炉裏端 夜のとばりが 茅葺包む」

  「遠近く 雪を抱きし 伊吹山 暖取る囲炉裏 赤々燃えて」

  「今回も 達人たちに 出会う旅 ほのぼのとして なお去りがたし」  


 

 

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