shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年5月25日

○空気を売る

 何年か前「空気の缶詰」なる商品が売り出されて話題になったことがありますが、最近では山登りやマラソンの救急用に手軽な酸素ボンベが売られていて、無味な酸素を吸っている人を時々見かけます。缶詰もボンベも同じような容器ですが、酸素は科学的に製造注入するのに対し空気はどうやって缶詰に入れるのでしょうか。

 私が発想命名した商品に「夕焼けソフトクリーム」という商品があります。私の発想を某乳業メーカーに相談して製造したのですが、この商品も最初は売れないで甘いどころか苦い経験を持っています。でもその後の努力で年間2千万円を売り上げる人気商品に成長させました。所長の話だと今年の5月の連休には一日1500本も売れたというから笑いの止まらない儲け話なのです。

 「夕焼けソフトクリーム」の商品開発を企画実施する段階で、某乳業メーカーの某社員から面白い話を聞きました。「若松さん、ソフトクリームやアイスクリームも半分は空気のようなものでして、いわば空気を売って儲けるのですからぼろ儲けです。ここだけの話ですけど」と他言無用のような釘を刺されました。「えっ空気を売るのですか」と説明を求めると、「ソフトクリームの舌触りの滑らかさは空気の混入率で決まります。これを専門用語でオーバーランといいます」、。私「オーバーランって、何か航空用語のようですね」と談笑したものです。撹拌する前のソフトクリームミックスの量に対する空気の量の割合が同量の場合をオーバーラン100パーセントという話も聞きました。

 ソフトクリームは冷凍して凍らせるアイスクリームに比べマイナス4~5度の半冷凍で食べるのでオーバーランはせいぜい30パーセントくらいだそうです。でも某社員の話によると、「まだソフトクリームは良心的です。アイスクリームなどはマイナス10度から20度くらいの完全に凍結しさせて作りますのでオーバーランは60パーセント以上です。つまりアイスクリームは60パーセントが空気みたいなものなのです」と説明をしてくれました。

 昨日視察に訪れた長野県の方が美味しいアイスクリームを前もって手土産に送ってくれていました。クール宅急便で送られてきたので風味や状態もそのまま、早速冷凍庫に保存してたしなみながら妻と本場の味を楽しんでいます。視察者にお礼を言ってオーバーランの話をしたらみんな驚いた様子で、最後の質問の時間にはアイスクリームとソフトクリームの話に花が咲いたというお話でした。

 それにしても空気を売るなんて、水商売ならぬ空気商売はぼろ儲け、止められませんね。たった一人の職員が片手間で年間2千万円の商品を販売するのですから商売は当れば面白いものです。

  「水を売る 商売ならぬ 空気売る 人はなめらか 美味い言って」

  「オーバラン 航空用語 みたいです 儲けたいけど 空気三割」

  「ソフト食う? 空気食わぬき どっちだと 問答しながら 空気をなめる」

  「酒止めて 左党になって 砂糖菓子 口が寂しく 何故か欲しがる」

  



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