shin-1さんの日記

○妻と私のバイオリズム

 私と妻が結婚したのは今から35年前です。たった5分の見合いで結婚を決意しました。戦時中ならいざ知らず、古い時代といっても昭和46年ですから電撃結婚と言わざるを得ません。今振り返ってみると私の「ひと目ぼれ」だったのです。「ひと目ぼれ」ってお米の銘柄ではないんです。ひと目会ったその時結婚を決意したのです。「あばたもえくぼ」といいますが、その時は妻が地球上で一番素敵な人に見えました。

 綾小路公麻呂ではありませんが、あれから35年経って自分は何故この女性を好きになったのだろうと、冷静に考えるのですが意外と性格やバイオリズムが違うことに、時遅し今頃になって気付くのです。

 例えば、コーヒーが飲めない私、妻はコーヒーが大好き。朝早起きの私、妻は朝寝坊。カラスの行水の私、長湯の妻。せっかちの私、のんびり屋の妻などなど、どう考えても上手くいきそうにない性格の不一致です。しかし世に言う「性格の不一致」が原因で離婚する夫婦が多い中で、私たちは多少の波風はあっても35年間持ちこたえ、多分金婚式までは持つでしょうし、後24年と決めている私の一生を連れ添う予定です。

(妻が最近口にした話ですが、この間テレビの番組で定年離婚というのがあって、私たちもそうなるかも知れないなどと冗談を言って私を驚かせたことがありますし、外で男女共同参画社会などを言ってる私を見て、未だに改まらない私の亭主関白ぶりに、「たまには台所仕事も出来ないと私が死んだらどうするの」と自立を促します)

 35年間の生活で明らかになった「性格の不一致」は、今更ののしりあってもどうすることも出来ません。ひょっとしたら「性格の不一致」は、お互いに無いものを持ってると考えればいいのかも知れません。私は国語的だからお礼状など一切の文章を「お願い」という妻の一言で片付けます。妻は数学的だから家計一切を取り仕切り、火の車だった我が家の会計をものの見事に「財政再建」しました。外向きな私と内向きな妻、足して2で割ったら普通の人間になるかも知れません。

 今日は11月3日祝日です。家事や民生委員などに加え、近所の歯医者さんにパート勤めしている妻にとっては久々の休日です。このところ息子夫婦、娘と孫の来訪で日曜日もないような忙しい日々が続いていたので、休みがたまらなく嬉しいようで、昨晩はうきうきして楽しそうでした。本当は私が家事でもして休ませてやりたいのですが、まあ気持ちだけにしておきましょう。(退職によってこんな気持ちの余裕が出来た私を自分で褒めてやりたい心境です)

 妻を人が「よく出来た嫁」と言われれば、直に見る「鬼嫁」ぶりに「二重人格」ではと思うこともありますが、いい人にめぐり会ったと内心思う今日この頃です。

 追伸 

 妻に感謝する1コマ

 同じ敷地に住む88歳の一人住まいの親父に、母が死んでからこの5年間、妻は毎日欠かさず夕食のおかずを作って運びます。勤めながらのこの作業は妻の優しさです。面と向かっては言えませんがブログ画面で「ありがとう」の言葉を言います。あー恥ずかしい。ほら私の顔がくなりました。

 お茶に菓子食べ飲み見てる番組はやせる話だ妻肥ゆる秋   我が家は只今平和です。

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