shin-1さんの日記

○秋祭り

 昨日と今日はわが町の地方祭、秋祭りです。自治会長をしている私は、この1ヶ月その準備に終われました。自治会長になって始めての祭りを準備するのですから、慣れていないこともあって大変気を揉みました。神輿の運行計画は総代会で作るのですが、担ぎ手の確保や警察への許可申請など、前任者に何度も聞くのですが、文章化されたものがないためチグハグなことが多く、失敗の連続でした。私の経験を踏まえマニュアル化しておきたいと思っています。

 昨日の神社祭典は、時ならぬ前線通過の突風や霰が降る悪天候に、幟が数本折れるなど散々でした。今日は昨日の天候も治まり、早朝6時に宮出しを行い町内を巡行しましたが、ワッショイの掛け声も勇ましく久々に活気のある風景が見れました。

 副区長2名と会計が中心になって子ども神輿を運行しましたが、子どもの数が段々少なくなっていることも気がかりです。しかし少ないながら子どもには子どもの祝儀わけという楽しみな算段があって神輿担ぎはことの外頑張ってくれます。これも大人への通過儀礼なので大人は安全運行という黒子に徹しました。

 その年に新築した家はお神輿を迎える風習があるようですが、私は役目柄私の家へも神輿を迎えました。新築して何年になるのか忘れるほどの時を経て、久しぶりに神輿が入ってきました。丁度孫と娘が里帰りしていたので、一緒に宮司のお払いを受けました。孫の神妙な姿が印象深かったです。

 神輿には鬼の面を被ったダイバンと称する厄年の人が扮する人が、魔よけに同行します。赤い襦袢を着たダイバンは子どもたちが恐れているもので、わが孫も、昨年のような大泣きはしませんでしたが、目にいっぱい涙をためて、悪いことはしませんと鬼に約束をしました。田舎の秋祭りで体験した鬼との出会いは孫の心にしっかりと刻み込まれたことでしょう。

 あちらこちらの秋祭りでは、事故や怪我が絶えないようです。担ぎぎ手には傷害保険をかけていますが、安全で宮入できたことを、自治会の役員として慶びたいと思います。夕方公民館に集まって祝儀の決算が行われ、一週間後に慰労会をするのが慣わしですが、コミュニティが廃れてゆく現代です。みんなで地域に住むことの意味を確かめ合いたいと思います

 正直なところ何はともあれ「ほっ」の心境です。明日は神輿や幟の片付け、新しいしめ縄作りをして、長かった祭礼にピリオドが打たれます。 

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